純粋に歌の楽しさや、共に声を合わせるジョイントの楽しさを伝えてくる、とてもいい曲なんですよ。作詞・作曲・編曲/ASKA・根本要、非常に爽やかな歌詞とメロディです。といっても、“やっぱり僕がラヴソング歌ってしまうのは”など、長い経験を経てきてシンプルに帰るからこその、言葉の深みや声のふっきれかたがあります。また“人の心の中にも空があるから”と見送る視線の晴れやかさも、改めて感じる空の心地よさのように、リフレッシュへの爽快さがあるんです。だからこの歌は、単純な歌のよさと同時に、シンプルさへ回帰する伸び伸びとした新鮮味を伝えてくる歌でした。尚、さりげなく「YAHYAHYAH」の♪ヤーヤーヤをスタレビが歌い、「夢伝説」の♪昔のことさをC&Aが歌う遊び心も。
構成は、三人がソロをリレーする箇所もありますが、ほぼASKAが主旋律を歌っています。しかし後ろへ引いた要さんが描く真直ぐな声のラインがとても綺麗なので、楽曲に品をもたらしています。
またこの曲では技巧に走ることはせず、逆に普段みられないような肩の力を抜いた歌表情を三声からは感じます。それが凄くいいんです。この楽曲の気持ちよさは、そうしたシンプルな良さで相乗し合い、三人とも歌に身を委ね、音の楽しさと一体となる様子です。何か普段のシーンからはあまりお目にかかれない、歌の純粋性に出会えます。
二番目のトラックには楽曲製作時の風景がそのまま録音されており、マイクを意識しない雑談の中で両アーティストの真剣さや、絶妙のユーモアが聞けます。誰が何処を歌おうかというやりとりや、両者の楽曲を交換する中に今作の意図を組んでゆく様子は興味深いですよ。
DVDのPVは両アーティストたちが本当に楽しそうなのが印象的。LIVEでは真昼の煌きから西日に変わる頃の空が、この歌によく映えていました。