学生時代から「イレイザー・ヘッド」、そして「ロスト・ハイウェイ」までの各作品をめぐるインタヴューで、ヴォリュームはかなりあります。さほど意外な事実は出てきませんが、手を変え品を変え、細かいところまでしつこく問いを投げていくインタヴュアーの執念に何より感服しました。通読すれば、リンチという個人の世界にどっぷり浸かることができます。彼の映画を見る目が大きく変わるということはないかもしれませんが、一人に人間にひたすら肉迫していく手応えは得られる本だと思います。
二人の訳者が分担していて、前半はひどい直訳調ですが、後半はなかなかいいです。