・“Bluesland”という、良い出来のDVDで解説をしていた評論家が1981年に発表した本で、同DVDの元ネタ。イメージとしては、それを詳細に述べたもの。ブルーズについて、その始まりから1980年まで、文化や社会的背景(ジューク・ジョイント、農場経営者による搾取・差別待遇、白人による暴力、教育機会・病院の不足、通信販売、ラジオ放送など)を含めて詳細に語っている。参考文献、参考になるレコードとCDも大量に挙げられているところも長所。
・黒人たちが、どのような理由でデルタ地帯からシカゴに移って来たのかの説明が、特に興味深い。
・特に詳しく説明されているブルーズマンは、チャーリー・パットン、サン・ハウス、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズ、サニー・ボーイ・ウィリアムソン(ライス・ミラー)、ロバート・ジュニア・ロックウッド、アイク・ターナー。
・なお、7章の注3のうち、ロイ・ブキャナン(P.307)については説明が欠落しており(脱字も数ヶ所ある)、次の版が出るときには(いい本なので、そうあってほしい)、修正しておいていただきたい。