幼女体系の人型の魔力を使う道具(魔装具)とのかかわりを描いたライトノベル
あらすじは,なかなか気心が通じ合った幼女型の道具(道具と呼ぶには感情が豊富なのですが)
「ディー」と瓜二つの「ツー」が織りなす物語になっています.
「ツー」は「ディー」を参考にして,魔装具としての能力を高め,且つ,道具として
不要な”感情”を取り除いた改良型として登場しています.そのせいか,かなり
最初はかなり無表情で愛情まで芽生え始めている「ディー」と正反対なのですが
色々なことを通じて,感情のかけらを身につけ始めます.
それに対して,オリジナルの「ディー」は色々な点で,「ツー」よりも劣り
しかも魔力の吸引方法である,「ツー」とのキスを目の当たりにしてショックで
家出をしてしまいます.
さらに,「ツー」は自分の道具としての使命,そして自分の成功が何を意味して
いるかを知り,後半の大きな山場へとつながっていきます.
初めて,この作者,このシリーズを読んだのですが,単なる設定の奇妙さから
生ずる面白さだけを読ませる本では無いのが良い意味で意外でした.
映像にしたら,18禁になりそうなカラミや,もともとこの小説が
持っていたとおもわれるコメディなタッチ,そして,ターミネーターの
終盤のような道具としての悲しみとその終焉(と言っても,終わりではないのですが)
とかなり,しっかりしたライトノベルでした.
魔装具という特殊な設定で,ちょっと説明くさい所が時々あるものの
色々なキャラクターが織りなすイベントがこれまた楽しい内容になっています.
期待せずに読み始めたのですが,期待以上でうれしい誤算でした.
表題があまりにも濃いのでドン引きしてしまうかと思いますがお奨めできると思います.