この「ディランにて」を自分のバイブルとして高校生時代を過ごした者です。普段はこのようなレヴユーを書く事は絶対無い私ですが、あまりに的外れな他の方の評を読み、恭蔵さん(または狂象さん。恭三ではないですよ!!)kuroちゃんが浮かばれないと思い、一筆余計な事を書かせてもらいます。ご承知のように西岡恭蔵氏は細君kuroちゃんを失い、一年後、自分も後を追い彼方へ行ってしまったのですが・・・その行為はさて置き、どのレコード(昔はLPだった)を聴いてもその楽曲は素晴らしく、今の日本の国、日本人が忘れてしまった・・・失ってしまった懐かしく、暖かい、素敵な歌をご夫婦で紡いでいました。そしてこの「ディランにて」はその西岡恭蔵の原点であり、全曲kuroちゃんと出逢う前の純粋な、自分で作詞作曲した本物の傑作曲集です。以前客の少ない吉祥寺のライブ・ハウスでこのLPの「谷間を下って」を本人にリクエストしたら思い出し出し、歌ってくれました。以後恭蔵さんと文通する仲にもなったのです。
本当に恭蔵さんは自分の歌に、お客に真剣に対峙し、時代を、この国を真剣に考え悩み、そしてそれらを全て素晴らしい歌に昇華する希有なアーティストでありました。