この本を読んですぐにでもディベートがうまくなるか、一流のディベーターと同じ境地にいけるか、と言われればそうではないかもしれない。しかし、これを機に論理(それは数学の一分野としてでもいい)を学ぶことを始めてもらいたい。いかに自分が感情的に、それも「善い」「悪い」とか「好き」「嫌い」といったフィルターを通して事物や他人を観ていたか、よくわかる。他人への観方が変われば、自身への観方も変わる。自身を理で詰めれば詰めるほど意知れぬ「不安」や「恐怖」を感じることもあるだろう。だが、その現象さえも学問し、理論によって乗り越えてほしい。
また著者に対して些かの疑念を持っている方にもすすめたい。「苫米地英人」も人だということがわかったのだ。誰よりも素直で、「人」らしい人なのだ。