自分のブログにも切々と訴えたのでが(笑)、これは、傑作です。読後感の清涼さといったら凡百のファンタジーを超えるものがあります。最後まで栄光も勝利もないままであるにもかかわらず。それでも、人が生きていくということがどういうことか?ってのがよくわかっていいなーと思います。イコマ小隊という小さな兵士たちの、それぞれの主観の一人称をベースに物語がつづられるのですが、かれらの、何も希望がない中で、小さな手触りを信じながら成長してゆくビルドゥングスロマンに感動します。この人はマイナーな作家で、なかなか手に入りにくいですが、僕はこの本をつかれた時に自分を元気づけるために時々読みます。文学的にみると、最後の宮沢さんのその後はいらなかったかもしれないのだが、、、あれを見て、感動しない奴がいたら、その人の心は腐っていると思います。人は変われるんだ!、未来がなくとも!とおおえるのは素晴らしい小説です。