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「短編」という手軽さも魅力です。
しかし、ここへ来ての「映画化ラッシュ」はどういった現象なのでしょう?
本来、根強いファンは常にいても、どこか「SF界の異端児」の称号を与えられてきたディックのはずなのですがね。時代が彼に追いついたということでしょうか?
確かに世界背景・情勢などの描写に「古さ」を感じますが、その「アイデアの斬新さ」、「否定的な未来像」は、何度読んでもSF心を掻き立ててくれます。
「ペイチェック」の公開に合わせたのか、新しい短編集が編まれているようですが、できればこちらを読んでください。
何のことか、未だにさっぱり理解できてないと白状せざるをえない表題作「バーキー・パット~」でさえも、彼独自の雰囲気であなたの「センス・オブ・ワンダー」を刺激すること間違いなし、です。
「変種第二号」
東西の対決を終結させる目的で世界中に撒いたアンドロイド兵器は、独自に進化して人間を脅かすようになっていた。
映画「スクリーマーズ」の原作。映画はしょぼいけど、原作は◎。
「報酬」
プロジェクトに関与していた期間の記憶を消すという条件で、巨額の契約をした特殊技術者。
が、契約満了時に彼が手にしていたものは5つのがらくた。だまされたのか?
映画「消された記憶」の原作。映画ではアイテム数は19。ちょっと多すぎないか。
「にせもの」
地球外星人の侵略が日々激しくなる中、地球防衛軍人の家の傍に宇宙船が墜落した。
宇宙船には、現存する地球人そっくりに偽装した地球外星人が乗っている、という。
映画「クローン」の原作。
「パーキー・パットの日々」
核で汚染され見捨てられた星・地球にそれでもほぞぼそと人間は生きている。
空から投機される補助物資だけが命の綱。
日々を耕す気力を失い、過去の思い出にすがる大人たちは、補助物資で精巧なミニチュアを作ってゲームの勝敗を競う。
病気のように蔓延しているお人形の「人生ゲーム」。
先祖がえりしたように荒廃した地球でたくましく生きる子供たちが印象的。
最終戦争の末期、西側陣営はロボット兵器を投入する。
短編なので詳しくストーリーを説明できないのですが、この作品を読んだ時に
ターミネーターやスターウオーズと思わず比較してしまいました。
戦争の悲惨さやそこで生き抜く人間のたくましさ、それに対するロボット
兵器の無機質な行動、ディック氏の世界にどっぷり入り込んでしまいます。
その後、映画になりましたが日本ではヒットしませんでした。
ピーター・ウェラー(ロボコップさん!)主演で良い映画だったんです!!、、、
映画はクリスチャン・デュゲイ監督『スクリーマーズ / Screamers 』(1996)
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