傑作「ヒルズ・ハブ・アイズ」の続編「ヒルズ・ハブ・アイズ2」が続編としての楽しみもなく完全な駄作に成り下がってしまったような例と言うのは珍しくなく、あの「ディセント」の続編ともなればきっと同じ轍を踏んでしまうだろうと思っていたのだが、意外としっかりした作りで、初めて前作を観たときの衝撃は得られないにせよ、続編のもたらす楽しみは充分に味わえる。嬉しい誤算だ。
新しい登場人物にそれぞれ個性や役割を持たせつつ、前作の主人公も主要人物として登場する直接の続編という形式にすることで、無理なく続きを作ることに成功している。要所要所で前作に出てきたものたちが形を変えて再登場することで前作を観賞済みの人も楽しめる。悪趣味なゴア描写(誉め言葉)を繰り返すことで血塗れのスプラッター映画としての楽しみもしっかり踏まえる。程よく意外性のある展開を見せるし、この手の映画として押さえるべき点はしっかり押さえているので、過剰な期待を抱かなければ楽しめるはずだ。
とはいえ、さすがに演出にニール・マーシャル程のキレがないのも事実で、こちらまで息苦しくなるような恐怖感や、思わず目をそむけてしまうような痛い描写は殆どなく、その点は若干マイナスか。他のレビュアーも触れているようだが、あまりに定石を踏まえたいまいち意味のないラストはちょっと興が削がれる。
「前作を超えた!」とまでは言えないが、続編としては良質なつくりなので、個人的には充分観賞する価値はあり、不当に低い評価を受けるいわれはないと思う。