舞台はアメリカのアパラチア山中の地下洞窟ですがイギリス映画ということもあって米製ホラーとはかなりテイストが異なります。
監督のニール・マーシャルはユーモアを排した心理サスペンスとモンスターホラーを徹底したシリアスなタッチで描くことに成功しており、一躍注目を集めました。
悲痛な事故で夫と幼い息子を一度に亡くした女性、サラを励ますために友人たちが計画したケービング旅行。
そのメンバーの中心はサラの親友のジュノ。
女性だけの友人グループでのアドベンチャーはしかし落石事故で様相が一変。
入口を失った一行は別の出口を求めて洞窟の奥深くに進むのですがそこに待ち受けていたのは想像を絶する地獄だった。
と、ここからが本格的なホラーのスタートなのだが、ここまででほぼ半分。
つまりホラーになるのは半ば過ぎてからなのです。
これはアメリカ映画では許されない展開でしょう。
しかも彼女たちを襲う恐怖の「正体」も怒るか笑うかどちらかといったモノ。
ですが前半で女優陣のかなり本気なケービングシーンと洞窟の中と言う異空間の不気味さをきっちりと見せてくれているので意外とスムーズに展開を受け入れられます。
それと人間関係による心理サスペンスが後半の怒涛のアクション&バイオレンスの中で生きてくるあたりはお見事です。
「脅威の存在」が出現してからはノンストップで一気にバイオレンス・サスペンスのつるべ打ちで息つく間もありません。
これはお見事。
ハリウッド製のヌルい「ホラー映画」の多くがパターン化に安住している中で今作のように冒険する気概のある作品をもっと評価すべきだと思います。
さて、ヒットしたホラー映画となれば続編制作は不可避。
お察しの通り、第二弾が09年の秋冬に公開予定となっております。