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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ディズニーランドを学問する,
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レビュー対象商品: ディズニーランドという聖地 (岩波新書) (新書)
本書はディズニーランドの生い立ち・成り立ちの分析を通じて、アメリカとアメリカ人のメンタリティ、 さらには現代資本主義社会の病理までもえぐり出す名著です。 入口ではミッキーマウスが楽しくエスコートしてくれますが、 アメリカ史を横目にウォルト・ディズニーの頭の中を巡る中盤、 そしてウォルトの死後、ディズニー・ワールドの垣間見せる管理社会ぶり、 さらに浦安・パリへと拡大していく「ディズニーランド」…。 それらに昨今の無邪気なアメリカ型グローバリゼーションを重ね合わせていくと、 出口付近では若干気持ち悪くなってしまう、 そんなジェットコースターに乗せられた気分です。 小著かつ15年以上前に書かれたものですが、 折に触れて読み返して、 そこにちりばめられている問題意識を確認したいと思いました。 最近読んだ中では最も知人に薦めたい本です。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
類書中最高傑作,
By LOSER (名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ディズニーランドという聖地 (岩波新書) (新書)
著者がウォルター氏関連書の邦訳者でもある点、東京ディズニーの立ち上げに実際に関与しているという点、 さらに、ディズニー関係の類書中もっともコンパクトである点、 多元的な評価が施されている点、 いずれをとってみても、非常に優れた一冊である。 ただ、前半、著者自身の豊かな経験がややくどく感じられる部分や 執筆時期が早いことから、ディズニー・シーの情報が欠けてしまっている ところに難はあるけれども、全体としては幅広くかつ深い内容である。 大学学部における国際経営論等のテキストとしても適。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ディズニーランド化しつつある世界の原点,
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レビュー対象商品: ディズニーランドという聖地 (岩波新書) (新書)
1949年に生まれ、UCLA大学院に留学し、嘱託として東京ディズニーランド建設に関与した文化人類学者(最初はディズニーランドに幻滅)が、1990年に刊行した本。1955年カリフォルニアに開園したディズニーランドは、ウォルト・ディズニー(生前既に半ば伝説化)が過酷な自然・家庭環境の中で過ごした少年時代の陰画であり、それ故に周囲の反対を押し切り、テレビ局に強引な要求を突きつけながら実現させた、「あらゆる世代の子どもが楽しめる」安全で清潔な夢の国であった。それは未来・御伽噺・西部開拓・「未開地」探検(オリエンタリズム!)を題材とし、周囲の現実世界から完全に隔離され、彼が映画制作で学んだ技術の全てを三次元に応用したテーマパークであり、しかも常に変化する「生き物」であるとされた。オーディオ・アニマトロニクスの開発による1964年のニューヨーク世界博での成功は、ディズニーの国民的名声を確固たるものとし、大企業と提携した大型設備の増設を可能ならしめ、第二期の始まりを告げた。そこでは、現実以上に現実らしい擬似世界が繰り広げられ、むしろ現実の側が虚構を真似る傾向を生み出しつつある。1966年のウォルトの死(冷凍による生存説もあるが)後の第三期にも、ディズニーランドは成長を続け、1971年にはフロリダ州オーランド(より巨大・愛国的で、限定的な「主権」を有するウォルト・ディズニー・ワールド)に、1983年には千葉県浦安市(東京ディズニーランド)に、また賛否の分かれる中、1990年代にはパリ郊外(限定的な「主権」を有するユーロ・ディズニーランド)にも進出する。1980年代、外部から参入した若い経営陣の下で第四期を迎えつつあるディズニーランドは、アメリカ精神(やや一体のものと見すぎか)のエッセンスとして既にアメリカの一種の「聖地」と化している。主に経営側の立場からの鋭い分析。
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