ディジー・ガレスピー

 

Dizzy Gillespie【ディジー・ガレスピー】~偉大なトランペッター&バードと並ぶ最重要人物~

Text : The Walker's 加瀬正之

DG's Great Album
若きサイドマン時代~ビ・バップ全盛期~ビッグ・バンド期~アフロ・キューバン・ジ ャズ期など時代毎に数々の名盤・名演を残しているので、幅広く聴いてみて欲しい。


This is Be-Bop ! ディジーの最高傑作!!
asin 『グルーヴィン・ハイ』: 1945~46 年に録音されたディジ ー率いるコンボ&ビッグ・バンド・サウンドを 織り交ぜたビ・バップの決定盤! この頃我が日本 では太平洋戦争終了直後で、ラジオから「赤い~りんご に~くちび~る寄せ~て~」と流れていた時代に、アメリカの ジャズ・シーンでは“ ビ・バップの誕生” という革命的な出来事 が起きていたのだ。チャーリー・パーカーとの共演による「グル ーヴィビン・ハイ」「ディジー・アトモスフィア」「 ソルト・ピーナ ッツ」をはじめ、ビ・バップの名曲たちをディジーのバカテク・ トランペットがリードし、後にビッグネームとなるメンバー達 もエネルギッシュに迫り来る。ディジーとバードによっ て開花したビ・バップが、見事な完成を迎え たことを実感する歴史的作品!




ドナルドがストリングスと共演した隠れ名盤!
asin 『WITH STRINGS』: まずジャケット写真のデザインが 渋い! 前半12 曲はドナルドが唯一ストリン グスと共演した1957 年の録音のディスカバリー音源 『September Afternoon』を完全収録したもので、クレア・ フィッシャーのデビュー作でもある。ドナルドのストリングスもの があるとは知らなかった人も多いのでは。これは本当に貴重だ! 後半6 曲は、ドナルドがワン・ホーンで挑んだ1956 年録音の幻 のレーベル=トランジション音源『バード・ブロウズ・オン・ビー コン・ヒル』を完全収録したもの。クインテットやセクステット 編成で演奏することが多かったドナルドが、じっくりとワン・ ホーンで聴かせるこの6 曲も貴重! ベースはダグ・ ワトキンスが起用され、中ジャケットにもダグ の写真が見受けられる。



ディジーが創始した“ アフロ・キューバン・ジャズ” の傑作!
asin 『アフロ』: 1954 年録音。以前『マンテカ』 というタイトルで発売されていたアルバムを オリジナルの形でリリースしたもので、ディジーがビ・ バップのスタイルにキューバン・リズムを取り入れて生み 出した“ アフロ・キューバン・ジャズ” の代表作! アレンジと 指揮はチコ・オファリルが担当し、ディジーの他にクインシー・ジ ョーンズ を含む3 人のトランペッターが参加。ラッキー・トンプソン (sax) やJ.J. ジョンソン(tb) 等も名を連ねている。また、ホセ・ マングアル (Bongo)、ウバルド・ニエト(Bongos)、カンディ ード・カメーロ (Conga) 等の存在も際立つ。お馴染みのナ ンバー「キャラヴァン」「チュニジアの夜」「コン・ア ルマ」をはじめ、熱演の7 曲が収録された ジャズ史を飾る歴史的名盤!




ニューポートを沸かせたお祭り男のド迫力ライヴ!
asin 『アット・ニューポート』: 1957 年7 月6 日、真夏の「ニ ューポート・ジャズ・フェスティバル」のライ ヴ録音。ディジー率いるビッグ・バンドがエネルギッ シュな演奏で会場を興奮の渦に巻き込んだ。オープニング の「ディジーズ・ブルース」からハイテンションで突っ走り、「ス クール・デイズ」~ラストの「チュニジアの夜」まで興奮の一枚! 中でもリー・モーガンの存在感は、リーダーであり偉大な大先輩 でもあるディジーのお株を奪ってしまう程際立ち、ピアノがウィント ン・ケリーというのも嬉しい限り。ディジー自身もその司会ぶり や、自慢のダミ声で歌を披露するなど心から楽しんでいる。 正に迫力満点、お祭り大好き男ディジーならではのラ イヴだ。尚、このライヴの模様は映像でも見 ることができるので要チェック!



愛らしきジャズマン: 初めてその上に折れ曲がったトランペットを咥え、カエルの如 くプクッと膨らんだ頬っぺたを目にした時は、何ともいえぬグロ テスクな印象を受けたものだが、そのユーモラスな人柄を連 想させるエピソードやジャズの楽しさを伝える名演の数々を耳 にするにつれ、次第にその頬っぺたにも愛着が湧いて来た。 また、歴史的名盤『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』の「ソ ルト・ピーナッツ」などで聴ける独特のダミ声にも、何ともい えぬ興奮を覚えたものだ。私生活では、全ての宗教・人種の 融和を説くバハーイ教を信奉し、反人種差別主義者だったディ ジー。また、敬虔なバハーイ教徒として生涯節制に努めてい たため、ドラッグに溺れることなく、若い頃に出会った奥さんと 一生連れ添った。現代ジャズ・シーンにも、しっかりとその功 績が受け継がれており、我々にはそんな愛すべき男・偉大な ジャズマン“ ディジー” の名を後世に伝え残す義務がある。



“Dizzy” と呼ばれて
Dizzy とは「目が回る。くらくらする。目がくらむような。目まぐ るしい」という意味だが、ステージで魅せるディジーの洒落た 仕草や奇抜な服装から、また、その超絶技巧= “ 目もくらむほ どのテクニック” を誇るプレイから付けられたなど諸説存在する。



あの曲がったトランペットの誕生
ディジーのトレードマークでもあった途中から上向きに折れ曲っ たトランペットは、1950 年代半ば頃から吹いていた。そのユニー クな楽器の誕生は、予期せぬ事故から生まれた。妻であるロ レイン・フィリスという説やパーティーの席のとある客という説も あるが、いずれにしても他人がディジーのトランペットの上に尻 餅をついて折れ曲がってしまったのだ。だが、音に問題もなく 見た目も良いことからメーカーに特注して愛用することとなった。


ディジー・ガレスピー の画像
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バイオグラフィー

1917 年10 月21 日米国サウスカロライナ州チェロウに生まれる。本名はジョン・バークス・ガレスピー(John Birks Gillespie)。レンガ職人でアマチュアのミュージシャンだった父親の影響で、10 代始めの頃にトロンボーンを吹き始める。その後、トランペットに楽器を持ち替えて独学でコードやスケールを学ぶ。一家でフィラデルフィアに移住した後、18 歳の頃からフィラデルフィアのバンドでプロとして活動を始める。37 年にニューヨークに移り、ロイ・エルドリッジの後任としてテディ・
ヒル楽団に参加した後、39… 続きを読む

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