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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
破壊それとも警告,
By kens (静岡県富士宮市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ディジタルホルモン (単行本)
「文学とは何か」などと問うこともないが、こうした小説が登場したことに脅威を感じる。それだけ作者の問題提起が鋭かったというべか。文学とは何かではなく、現代とは何かなのだろう。デジタルとアナログの二項対立構造はもうない。既にアナログ世界が否定し去られたところにこの小説の世界が成立し、破壊が凄まじい速度で進行していく。ロボットの人間化に夢を抱いたのははるか遠い昔のことだったのだろうか。この小説を読んでいるとそんな気がしてくる。手塚治が予言した悲劇の到来なんかではない。破壊そのもの。「デジタルホルモン」は破壊へのリセットボタンなのだろう。 都市部やその近郊で売り出されているマンションには、確かに「インターネット対応」という宣伝文句もついている。そのマンションに入れば、昼間は会社で、夜は自宅で、無制限にデジタル漬けとなる。 コンピューティングは人間の知的レベルの高さの証明か。クレバーでクリエイティブあればあるほどコンピュータにのめり込み、そこに自己の存在証明みたいなものを得たような気になる。だが、アナログ的なコミュニケーション能力を著しく欠いているため、「悪意」が不可避的に顔を覗かせるようになる。それは破壊と暴力を伴い、荒々しく生身の人間に襲い掛かる。「環境ホルモン」には警戒しえた人間が、「デジタルホルモン」には気づきようもなかった悲劇がここにある。 現代の暗部を作者はしっかりと見据えているようだ。その点では確かに敬服すべきものがある。しかし私は、この小説の後半に見られる、論説文をぶっつけたような表現は好きになれない。好みの相違と言われればそれまでだが。
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5つ星のうち 4.0
未知な作品,
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レビュー対象商品: ディジタルホルモン (単行本)
多すぎるほどの登場人物が、IT化の中で「ディジタルホルモン」なる物質に侵され、次々と錯乱して行く。 感染でありながら、人物それぞれに「違う症状」が表れる (または堕ちていく)事に恐さを覚え、 ラストでは救ってくれと願いつつ、一気に読みました。 また、4章中の、就職の内定している学生が行う、PC内での新人研修(ヴァーチャルオリエンテーリング)の場面は、
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5つ星のうち 4.0
テーマに共感,
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レビュー対象商品: ディジタルホルモン (単行本)
毎日パソコンやデジタル製品に接するので、大変身近で興味深いテーマでした。本の感想からは少し外れてしまいますが、「ヒト」やその他の生物の存在意義って、遺伝子や文化などを後世に残して行く媒体の一つだと考える事があるのですが、「デジタル」に取って変わられる日も来るんじゃないか?なんて妄想めいた恐怖をしばしば感じます。さて、本題の感想ですが少し説明過剰で想像力を阻む部分もあるかと思う点もありながら、逆にリアルに場面想定ができるという点も同時に感じました。作者のロジカルな構成には感心しています。他の方も書いていますが映像化などされたらいい作品だと思います。次回作もぜひ楽しみにしています!頑張って書いて下さい。 【GO-MA】
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