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致命的に文章力が無い。特に、感嘆詞やオノマトペなどからは、ものすごいオジサン臭が漂う。30代でここまでの感性の鈍り方にはちょっと切ないものがある。理系ミステリの雄、森博嗣の若さとスタイリッシュさとは対極だ。
また、キャラクターには記号としての個性も満足についていないので、会話文だけ読むと全部一人の人間がしゃべってるようにすら思える。プロットは陳腐だし物語の構成も稚拙だ。動機もありきたりで、まるでテレビの2時間ドラマではないかとすら思う。
下手に薀蓄をちりばめるのも考え物だ。薀蓄に露骨な嘘や誇張があると、全てが胡散臭く見えてしまうからだ。だんだん「民名書房」に見えてくるんだよね。
殺人のシーンやトリックに秀逸なセンスがあれば、そういった欠点も全て埋め合わせてしまうのがミステリというジャンルであるが……。残念である。
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