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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
私にとってピョンヤンという言葉は単なる地名にすぎない。そこで生きる、生き抜こうと頑張る家族への敬意と感謝、そして愛を込めて-。2006年8月公開の同名映画の監督がつづるノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
梁/英姫
映画監督。大阪市生まれ。“在日”コリアン2世。東京の朝鮮大学校を卒業後、教師、劇団女優を経てラジオパーソナリティーに。1995年からドキュメンタリーを主体とした映像作家として数々の作品を発表する。また、テレビ朝日・ニュースステーション他で、ニュース取材・出演するなどテレビの報道番組でも活躍。タイ、バングラディシュ、中国などアジアを中心とした様々な国で映像取材。現地に長期滞在し当事者の視点で取材を続ける。1997年渡米。約6年間ニューヨーク滞在し、様々なエスニックコミュニティーを映像取材する。NY・ニュースクール大学大学院コミュニケーション学部メディア研究科修士号取得。2003年に帰国後、日本での活動を再開する。現在、学習院大学非常勤講師、テクノスカレッジ客員教授をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
同名のドキュメンタリー映画を制作した在日コリアン女性の書いた本。映画を補足する内容の本だが、映画より読み応えがあるかも。
日本の自由な空気の中で育ち「自分の人生は自分で決めるもの」と考えている著者は、模範的な在日コリアン家庭の子としての自分と、朝鮮総聯の活動家として人生の全てを「祖国」に捧げている両親の生き方に違和感を感じずにはいられない自分との、2面性の狭間で悩み生きてきたようだ。本書には、著者自身の抱える葛藤が映画よりも克明に記されている。
映画とは重点の置き方がやや異なる。映画ではお父さんに焦点を合わせ、笑いの要素も多分に含まれていた。本書は、映画と比べてピョンヤンの日常生活に関する記述がずっと多い。ピョンヤンに住む3人のお兄さんとの本音トークが興味深い。また、両親の馴初めや家族の想い出を紹介することを通して、その背景にある、終戦・朝鮮戦争当時の在日コリアンの置かれていた状況や、北朝鮮への帰国事業、国籍の問題、朝鮮学校での教育・生活、自由に生きることへの著者の渇望、等に映画以上に紙数を割いている。肩肘張った本ではないが、映画と比べると笑いの要素は少ない。
本書を読むと、万景峰号が、北朝鮮に住む帰国者、また彼らに何らかのツテをもつ多くの北朝鮮市民の生命線そのものなのだということがよくわかる。ただ、著者は、人間の逞しさにも希望を見出しているようで、北朝鮮で力強く生きていくだろう甥や姪に向ける視線は悲観的なばかりではない。
著者はプロのモノ書きではないはずだが、場面転換がもの凄く上手いと思う。映画には映像と音声の力というものがもちろんあるが、その映画からこぼれ落ちてしまったものが本書には含まれていると思う。映画を観て続けて読むのが良いと思う。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
同名の映画を見終わってから読みました。第1章のまん中ぐらいで、心臓のあたりがかゆくなり、かきたいけどかけない!と思ったら涙がでた。映画館でも始まって5.6分後に心臓がかゆくなりカラ咳を我慢したらふと泣く直前のような顔になり、まさかまだ何も特別起こってないからと気のせいにしたけど違いました。本も映画も、何重にもむいていって出てくるはずの「本当の気持ち」が、お箸や机や箱みたいな日常の顔をしてむきだしのまま私に向かってくる。悲しくはない。「痛い」のでなく「かゆい」。だけど気が付くと鼻を通る呼吸が速く熱くなっている。何もないはずの全てにやられてしまいました。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
朝鮮総連の幹部の両親
両親のすすめで北に渡り、ピョンヤンに暮らす兄たち
そしてジャーナリストを目指す末娘(著者)…
どこにでもあるような親子の葛藤や邂逅を描きながら、
「在日」「北朝鮮」の現実について考えさせられる、
だけど基本的にはめちゃ笑えて、
同じくらい泣けるエンターテインメント。
北朝鮮の問題を考えるとき、
どこかでこの家族を含む在日や北朝鮮の庶民のことを
忘れてはいけない…と思いました。
「ディア・ピョンヤン」というタイトルにこめた
著者の思いに胸をつかれます。
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