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テンペスト 下 花風の巻
 
 

テンペスト 下 花風の巻 [単行本]

池上 永一
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

黄昏の美しい王国にペリー来航。近代化の波に立ち向かう宦官兼側室の真鶴。しかし破天荒な一人二役劇は突然幕を閉じる―。時代の変わり目を嵐(テンペスト)となって生き抜いた王宮人の苛烈な愛と涙の物語。

内容(「BOOK」データベースより)

流刑にされた宦官・寧温は、九死に一生を得て、側室として返り咲いた。折しも内外に国難を抱える五百年王国にペリー来航。近代化の嵐が吹きすさぶ―。

登録情報

  • 単行本: 427ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/8/28)
  • ISBN-10: 4048738690
  • ISBN-13: 978-4048738699
  • 発売日: 2008/8/28
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By holy
形式:単行本
タカラヅカの沖縄モノをハリウッド映画にしたようなエンタメ歴史小説で、
とにかく面白いジェットコースター・ストーリーだ、と友達が言うので、
えー沖縄も歴史物も興味ないしな〜、と思いながら手に取った本書。
結論から申せば、面白うございました。

でもこれは、エンタメの皮をかぶった現代社会(文明)批判なんだなと、私は読みました。
琉球を我が物にしようとする列強の間を、美意識と教養を武器にして、
外交の力だけでかいくぐり、琉球王朝を守ろうとする寧温。
小国ゆえに矜持と知恵をもって大国にあたらねばならぬのは、
現代日本とて同じでしょう。
これを読んでハッとする政治家や役人の一人や二人、いなきゃおしまいですよね〜。
私は胸が熱くなりました。

日本に併合されて琉球王朝が滅ぶそのとき、真鶴は日本人の想い人に、
琉球という国は滅ぶけれど、美しく気高かったこの国を愛し続けてほしいと願い
恋人はそれを約束します。
日本人の青年が真鶴と交わした誓いの美しさと、
その後の沖縄のたどった悲運が、実に対照的ではありませんか。
先の戦争で沖縄は甚大な被害をこうむり、首里城は灰となりました。
その後も今日まで、基地の島・沖縄は日本国の捨石のようではありませんか。
寧温はこうした小国の末路を案じていたのですよね。

なんて書いていますが、私は別に何かのイデオロギーを持つ者ではありません。
むしろ歴史に疎いノンポリ(死語?)。
そんな私ですら、読み進むうちに琉球王朝とその歴史について知りたくなり、
なんかケバイわ〜と思っていた琉球の文物に惹かれ始める。
そういう力が、本書にはあります。

リアリティに乏しいとか、表現が軽いとか、皆さんがレビューに書かれている
ことは、もっともだと思います。
でもね、たぶんそれはワザとだな。
内容にふさわしい重厚な文体の、ち密な歴史小説であったとしたら、
本書を手に取る人はこれほど多くはなかったでしょう。
作者は、エンタメの姿を借りて、
より多くの日本人にこう問いかけたかったのではないでしょうか。

日本の国家は美しいのか。
日本人に美意識はあるのか。
日本人は、あの誓いを忘れたのか  と。

ホントは重い問いかけを、ライトに読ませる。
そういうコンセプトの本だな、コレは。
と思ったんだけど、深読みかなぁ〜。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ripple
形式:単行本
琉球を舞台にした歴史小説、ということに惹かれて手にとりましたが、
全編を通じて少女向けライトノベルを読んでいるように感じました。
それ自体は、ご都合主義的な点や主人公が超人的すぎるという点をはあっても
物語の筋がハッキリしているという点で読みやすく、一気に読ませる勢いがあったと思います。

ただ、主人公以外の登場人物の扱いは雑な気がします。
作者が割としっかりした人物描写をしていたのは真牛と朝薫ですが
もっと主人公の運命に重大な関わりがあると思っていたらそうでもなく、
キャラクター自身も安直な結末を迎えてしまったのは残念です。

逆に重要な人物であるはずの雅博について掘り下げた描写がなく、
主人公がなぜそこまで惹かれるのか、まったく理解できませんでした。
そのためか、ラストの主人公の言動にはええええええ????という疑問符でいっぱいです。
あれだけ国が民がと言っていたのに、子どもに押し付けて終わり???

本にするとあっという間なので忘れがちですが、最後の場面では主人公の年齢は40代近く。
あの少女漫画的な描写は無理がある気がします。
ただ、あの場面は少女時代から押し込められていた真鶴がようやく自分を取り戻した瞬間、
と思うべきなのかもしれませんね。
このレビューは参考になりましたか?
62 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By むじ
形式:単行本
物語が長すぎて、個々のエピソードが繋がっていない感じがする。たとえば、話の都合と歴史の都合上で仕方がないとは思っても、こんなにもあっさりと宦官「孫寧温」が蘇ってしまっては、せっかく夢枕に立って男物の帯と簪をあの世へ持ち去ってくれた父君の立場がないではないか。そんな風に、細かいところで物語の辻褄があっていない。また、この人の作風はもっとあっけらかんとエロで変態なのに、強姦とか輪姦とか、やたら性を食い物にしているようなエピソードが出てきて、しかもその事件がそれぞれの登場人物において、いともあっさり受け流されてしまうことも、女性の読み手としては疑問と不快感を誘われた。
近代直前の琉球王朝という題材に、語りの表現方法が追いついていないのも気になった。変に今風なカタカナ語や作者の造語まで飛び出して、なんだか物語のダイナミズム「だけ」でさまざまな瑕疵をごまかしているような気持ち悪さがつきまとう。せっかく、まだ日本人作家が誰も手がけていない場所と時代を書いているのだから、歴史小説好きにもアピールできるような文章であればもっとよかったのにと思う。作者はいったいどんな読者層を予定してこの物語を書いたのか。
本人の志向とは別に、この人は短編の方が上手な気がする。
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印象的な作品。
1巻は、とっつきにくい文章に、韓国ドラマのような話になんとかなじんだ。まぁ、面白いんじゃない?という感じ。... 続きを読む
投稿日: 27日前 投稿者: タチコマ
なんだかなあ…
琉球王朝大河もの、と思いきや、おっとどっこいファンタジーコメディです。

しかもツッコミどころが多すぎて、大変なことになってます。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: やっしぃ
後生(グソー)は大事
八重山に住んで8年経ちました。石垣島や西表島は確かに、沖縄県の中ではかなり山の多い島です。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: limac
題材に見合わないお粗末で軽い文章にがっかりしました
話は確かに面白いです。
今まであまり扱われなかった琉球王国の歴史大河を描き、琉球視点の日本や列強を描くというのも実に興味深かったです。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: chie
ここまでくると
圧巻です。
ライトノベルの要素も持ちつつ
でもそれだけでない示唆も感じられました。
主人公とその息子が議論を重ねる内容が... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 繭
突っ込みどころ満載ですが、SF+ファンタジー小説として充分面白い
幕末期に琉球王国で列強と時代の波に翻弄される母国を守ろう
とする男装の麗人。時には寧温という... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: sumiko_misuke
ギャグ
第一章はまるで少年ジャンプ連載第一話。
しかし読み進むにつれ印象はかわる。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: やじー
緻密な史実と、大胆な創作!
【ネタばれ】

八重山に流刑になった孫寧温。
流人のみでありながら、... 続きを読む
投稿日: 2010/5/22 投稿者: teeakira
稚拙な文章+突飛な展開
「これはプロットかい?」と思ってしまうような文章。
あまりに稚拙。
これを読んで面白いっていうのは違うんじゃないでしょうか。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/12 投稿者: 鍋奉行
ページから手が離せない
舞台は琉球王朝末期,冊封体制下の琉球朝廷で,清朝と薩摩の間を一人の男装の麗人が駆け抜ける!... 続きを読む
投稿日: 2009/9/29 投稿者: タピオラ
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