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内容は、エベレスト初登頂者のテンジン・ノルゲイの評伝と著名なシェルパの列伝が半分づつ、という感じ。
すごい名作、ではない。書いてある話も登山史マニアなら大体知っているようなことだ。ただ、(西欧で教育を受けたとはいえ)シェルパが書いたという点がかなり貴重だと思った。「向こう側」から物事が見れるのが嬉しいし、価値がある。
本書のささやかな欠点は、翻訳がちょっと怪しいこと。特に人名、地名の表記が一般にされているものと違う。
訳者はオーストラリア在住のお医者さんなので、多分そっちでの発音を採用しているのだと思うのだが、「ナンガ・パーパ」があの有名な「ナンガ・パルパット」と同じ山であることを確信するにまでには、ちょっと資料をあたる必要があった。