この本の簡単なあらすじは、奥さんと子供がバカンスに行ってる間に、主人公はテレビを見るのを何となくやめる、という話です。トゥーサンの小説はいつもあらすじらしい筋ってものがないので、まあ大まかに言うとそれだけの話なんですよ。ユ-モラスで牧歌的な雰囲気の中、時おりテレビというものについて考察(これがまた面白い)がなされていたりもします。 トゥーサンも親になって、より円熟味がましてます。「浴室」の頃よりあたたかみがどんどん増したというか、そんな感じです。まだ若い私には、「浴室」「カメラ」の方が魅力的に見えますが、もう少し年を取ったら、この「テレビジョン」のよさが今よりもっと身に沁みて分かるようになるかしら、と思います。