小学館IKK連載/鬼頭莫広原作の
「ぼくらの」TVアニメ第1〜3話を収録したDVD1巻です。
神奈川県・御友島で開かれた自然学校に参加した15人の少年少女が
巻き込まれたのは死を賭けた地球防衛ゲーム。操縦すれば必ず一人死ぬ。
誰から自己犠牲に?それとも地球消滅?SFメカ作品の媒体を覆す設定の中、
少年少女達の心の内面を曝け出した衝撃作品です。
第1話「ゲーム」★★★☆☆ 残り15人
夏休みの海で集う15人の人間描写に要注目です。やや屈折したり、影を落としたりと
十人十色様々な振舞い方が憂鬱さを匂わせています。軽い気持ちで参加してしまった
彼らの終末がなんとなく予感できるような気が・・・。人数が多い分、掛け違いや
すれ違いの悲劇と葛藤のドラマが今度展開していくのか?イヤな期待をしてしまいます。
第2話「ジアース」★★★★☆ 残り14人
一夜明けた翌日に再び始まるゲーム。15人という人数で動揺と困惑が折り重なる
ドラマを巧く演出しています。円卓上に揃えられた椅子はロシアンルーレットのごとく。
沿岸の戦闘が地域へ及ぼす影響の描写が非常が生々しく驚かされます。自らの意思を
パイロットとして昇華しようとする彼の悲劇がロボットアニメというにはあまりに悲惨な
しこりと恐怖を我々に植え付けており、終始緊張しっぱなしでした。
第3話「秘密」★★★★★ 残り14人
なんという憂鬱さ。普通、ここまでやりますか!?
通夜、葬儀、出棺、火葬まで綿密に描写し、彼の死が事実であることを残った14人と
我々視聴者に否応が無しに刻み付けており驚かされます。事情聴取と帰宅場面でも
彼らのやや乾いた家庭環境や人間性を徐々に曝け出しており、やはり14人という
人数の多さで苛立ち、行き違うドラマで魅せ、非常に見応え有りです。