アコギが鳴るオープニングから惹き込まれました。山も谷も無いストーリー、低体温な世界観、時々早送りが有るくらいでほとんど長回し(全カット数3カット!もっとカットが有ると思っていた)、登場人物4人(駅構内のエキストラは除く)。下手すれば破綻して見るに耐えない代物になってしまうのに、巧みな編集と俳優の演技力でまるで優れた舞台劇かドキュメンタリーを観ているようです。所々笑えるシーンが有るし。緑と赤が強調された色調の映像は好きになれません。ラストはどのようにでも解釈出来そうです。押し付けがましいカウンセラーは御免です。
引きこもりの主人公・荒谷有紀役の穂花は素晴らしい。引きこもりの倦怠感をあそこまで上手に表現出来る若手女優は他にいないのでは?声もよく通るし、抑揚を付けた喋り方が出来る。スウェットを着ても美人です。原作通りの眼鏡っ娘(DVDのジャケットに描かれている)じゃないのが残念。盗撮サイトで大儲けしようとする男(しかし、仕掛けられた方はカメラや男の存在を知っている)・伊藤恵二役の三浦アキフミ、怪しいカウンセラー・馬戸明役の田村泰二郎、女を利用し堕落させようとする男・山崎勝也役の大橋てつじも芸達者。
原作の山本直樹の同名漫画は読んでいませんが、これから読みたいです。