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37 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
こんなにおいしいビジネスを手放してたまるか,
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レビュー対象商品: テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか (単行本)
本書では、日本のテレビ業界がどのようにしてビジネスを拡張してきたか、その富の源泉は何かを明らかにし、なぜインターネットと距離を保とうとするのかを明らかにしています。テレビ業界は、50年かけて現在の位置を築きました。 NHKと民法では立場が若干違いますが、民法のビジネスモデルは、番組製作費をスポンサーに出してもらい、それ以外にスポットCMで荒稼ぎするという方式で、年間2兆円の市場――著者のいう“おいしいビジネス”を手にしてます。 その強さの源泉は、高額な予算で作成する上質のコンテンツ(番組)です。 限られた電波に乗せて送るからこそ視聴者が1日に何時間も夢中になってみてくれる。それを、インターネットで何時でも見られるようになったら、テレビの魅力は失われ、黄金のニワトリを手放すことになってしまう。 芸能界も、テレビ局の興隆と共に成長してきました。 たとえばお笑いタレントがヒエラルキーを登りつめるモデル(スズメの涙のギャラでスタートしたあと、人気に比例して給料が上がり、大御所になると1番組の司会で数百万円の出演料を手にする)は、芸能プロダクションとテレビ局が保証してくれる業界の仕組みなのです。 しかし、いつまでも旧態依然の経営方法で良いのでしょうか。 日本中の人々を映画館に引きつけて栄華を誇った日本映画界は、テレビに客を奪われて、衰退の道をたどりました。 1日あたりのインターネット利用時間とテレビ視聴時間を比べると、まだまだ圧倒的にテレビが勝っているとはいえ、HDDレコーダーの普及に伴い、CM飛ばしが当たり前になってきています。 インターネット広告費がラジオ広告費や雑誌広告費を上回ったように、テレビ広告費を食い荒らす事態が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。 テレビもインターネットも目が離せなくなりそうな、刺激的な一書でした。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
的確にコンパクトにテレビの現況がわかる業界レポート,
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レビュー対象商品: テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか (単行本)
タイトルも今風の“タイトル一発でベストセラー”風センセーショナリズムだし、「日経ニューメディア」の現記者なのに、序章でテレビ業界のビジネスを「金儲け」「金儲け」「金儲け」なんて何度も揶揄しちゃっていて「大丈夫かなぁ、過激だなぁ」って思ったのだけど、通読すると、的確にコンパクトにテレビの現況がわかる業界レポートだった。取材源も伏せるべきところはしっかり伏せる配慮もあるしね。構成については、「テレビ局がインターネットを嫌う理由は、たった七つに集約できてしまう。それぞれを章立てにした」ってことなんだけど、「理由」っていうよりは、通信業界、地方局、NHK、家電業界、芸能界、制作会社、政府っていうテレビ局(民放)を取り巻く「ステークホルダー」ごとに利害関係をまとめたって構成。七つの理由ってほど明快じゃなく、テレビ局がインターネットを嫌う理由は複層的なんだけど、ステークホルダーごとって構成はわかりやすかった。興味深かったのは、日本独自の新聞-テレビの強固な系列関係と、“NHKが大勢の高齢者を収容してくれているおかげで、民放に対する世間の不満は和らぎ、民放テレビ局は若年層を対象とした娯楽番組を多く放送できている”っていうNHK-民放の二元体制ね。それにしても総務省高官の「せっかく放送免許を与えているんだから、もう少し有意義な番組を放送してほしい」なんていう、いかにもお上的な、啓蒙的なものの考え方は腹立たしい。民放の番組が低俗だとしても、それは社会を映す鏡なんだからしょうがない。 最後に苦言。ざっと流し読みしても、単純な校正漏れが数箇所あったので、重版する時は要チェックでお願いしますね。
31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
テレビ業界秘伝のビジネスモデル,
By 維力(ウィリー) (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか (単行本)
テレビ局は儲かっている。社員の給料は高いし、ビルはデカイ。なぜこれほどデカイのか。ではなくてなぜこれほど儲かっているのか。 知られざるテレビ業界秘伝のビジネスモデルが分かりやすく解説されている。 なぜ放送と通信の融合が進まないのか。 ビジネスモデルが分かればなるほど合点が行く。 また同時に、インターネット(ブロードバンド)の普及により、 このビジネスモデルに揺らぎが出はじめているかもしれないし、 いないかもしれない。 個人的には昨今の民放は見たいと思うような番組が少なく、 極論をすればアナログ放送が写らなくなったらテレビ見ないかも、 と思っている。 番組作りこそテレビ局の原点ということを思い出して、 見たいと思わせるような番組作りをしていかないと、 かるくヤヴァイんじゃないの、という思いを馳せている。
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