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テレビの黄金時代 (文春文庫)
 
 

テレビの黄金時代 (文春文庫) [文庫]

小林 信彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「夢であいましょう」「シャボン玉ホリデー」がはじまった1961年から10年余り、娯楽の王様としてテレビは黄金時代を迎えた。渥美清、クレイジー・キャッツ、坂本九、青島幸男、前田武彦、コント55号らが人気を博し、上り坂のメディアの作り手たちは若くて熱かった―その舞台裏をいきいきと描くメディア現代史。

内容(「MARC」データベースより)

1960年代の「日本のテレビ黄金時代」を集大成。青島幸男が、クレイジー・キャッツが、坂本九が、コント55号がいた。ヴァラエティ番組を中心にふりかえるメディア現代史。『文芸春秋』2001~02年連載の単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
1962年から1972年までをテレビの黄金時代と捉え、当時の”ヴァラエティ”番組を製作し続けた放送作家やプロデューサー、タレント達を描いています。「光子の窓」「夢で逢いましょう」「シャボン玉ホリデー」「九ちゃん」「ゲバゲバ90分」といった番組を知っている方には、懐かしくて、興味深いエピソード集でしょう。青島幸雄、前田武彦、井上ひさし、永六輔、大橋巨泉やクレイジー・キャッツ、坂本九、コント55号、ドリフターズ達とのエピソードが豊富で、時代の体温が伝わってきます。TV界創世記に活躍していたナベプロの渡辺社長、日本TV井原プロデューサー、ホリプロ、堀社長などジャズ出身者が多く当時の番組や音楽は、モダンであったのもそのせいかな、と考えてしまいました。TV関係の仕事をしている方々、TVを楽しんできた人たちにはお勧めです。著者による現在のTV番組評もいいです。TV黄金時代の終焉は、浅間山荘事件。ニュース性がTVの持つエンターテイメント性を凌駕したことによると考えています。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kewpie VINE™ メンバー
形式:文庫
今手元にないので記憶で書くけれど、小林信彦責任編集・キネマ旬報版「テレビの黄金時代」はまったく別の本である。私はこれを持っており、本書の文庫が出てから最近手に取るまで、両者は同じ本だとずっと思っていた。キネマ旬報版も優れた本であったが、本書は疑いなく、それを遙かに凌駕する。読了したとき、冗談でなく、鳥肌が立った。

演芸や映画における作者の博識と見識には、他者の追随を許さないものがある。それを表現する文章力もまた、タレントの回想記(嘘や誤解も多い)などとは本質的に桁が違う。面白おかしく書かれた本ではない。しかし、これほどに面白く、刺激に満ちたテレビ史は、まれであろう。そして彼が「黄金時代」と規定する時代は、私自身の子ども時代、テレビの影響を一身に受けていた時代と一致する。ここに描かれた番組の一部は、自分が過去に実際に見ていたのであり、懐かしくないわけがない。そういう意味でも本書の点数は高い。しかしノスタルジーだけでなく、当時、低俗番組と批判された番組が、今から思えばずっとまともであったことに、私も同感である。

テレビに代表される「マスコミ」が、「イグアノドンの卵」の予言どおり巨大で制御不能な怪物となり、一国の代表者までが「テレビ映り」の良し悪しで決められる愚かな時代になった。テレビは衆愚を生み出し、育てつつあるのである。この国のテレビに良識を期待することは、もはや難しいだろう。同時に、テレビを正当な情報源だと信じている人が大多数である限り、テレビと視聴者との馴れ合いがなくなることはない。水は低きに流れ、テレビもまた同じ、なのであろう。
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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bias トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
小林の文章は、格好付け過ぎという人もいるだろう。
描く対象(例えば横山やすし、例えば渥美清)に愛情がある人にとっては、
ときに乾き過ぎて、勿体ぶって感じられるかも知れない。
だが、ある個人というより、時代の雰囲気と次々と現れる人物群像を描くとき、
伝聞を排し、抑制を効かせながらも観察力に溢れた、
自負と自嘲が微かに滲む小林のような文章は、とてもいい。

クレイジー・キャッツ、坂本九、コント55号、ドリフターズら「超」がつく
時代の人気物たちの登場の仕方は、もちろんわくわくするが、
ツボを抑えたように渥美清(の一言)が出てくると、寅さんシリーズで
不動の地位を築いた後に、「砂の器」「幸福の黄色いハンカチ」で
チョイ役で出たときのように微笑を誘いながらも鮮烈な印象が残る。

とはいえ、この本の象徴は、有名タレントではなく、
名番組を次々とつくった日本テレビのプロデューサー井原高忠と、
「ナベプロ」帝国を築いた渡辺晋だ。ともにいわゆる「楽隊屋」出身。
この二人の熱気というか野心というか、それが「黄金時代」
(1960〜71年頃だそう。そう呼ぶ理由は、後半の1章に明示されている)の核にあった。

そして、小林信彦は田原総一朗ではない。パワーポリティクスを囃し立てて喜んでいる
ジャーナリストでもない。時代の記憶を、「歴史」としてまことに興味深い読み物にしてくれた。
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