暴力亭主に怯えて暮らす主婦のテルマと独身で勝ち気な女ルイーズ。性格の違う二人はアラフォーになっても友人だ。
ところがある事件をきっかけにその関係を逆転させて、さらに友情を深め、かつ自由になっていくロードムービーだ。
しかし、この先はネタばれになってしまうが、二人が行き着く先はなんと「心中」だった。
とっても明るい死だ。二人とも笑顔で死んでいく。
二人だったら大丈夫!と言わんばかりに車で崖から飛びだして映画は終わる。
二人がハッピーならそれでいいや。と思いつつも、そんな終わり方しか、
選択肢がなかったのか?他に道はなかったのか?と後で長い自問自答させられる。
女性というだけで抑圧された社会に生きて来て、もうそこには戻れないと悟った彼女たちの取った決断はあまりにも悲しい。
「死んでよかった。」なんて悲しすぎる。
生を受けた以上、誰もが自分の人生を楽しむ権利も持っているはずなのに。
結末は悲劇的であるけれど、一緒に死んでくれるような友人は貴重だ。
利害もなく、恋愛でもない。大きな友愛。それに包まれて、彼女たちは老婆になるべきだったのに。
ショッキングな結末に納得できる社会ではありたくない。
そう思えてこそ、この映画に意味がある。