前巻のバグズ2号計画の失敗から20年後。地球上では出自不明のウイルスによる感染症が問題の1つになっていた。そしてU-NASAが出した計画、それはあの火星に再び赴き、ウイルスの原体となる動植静物を持ち帰る、もしくは火星にてワクチンを作製すること…。
前回では無惨にも敗れ去った人類のリベンジ編。その隊長役は前巻の主役でもあった小吉。それに地下格闘に身をやつしていた膝丸燈、不法移民のマルコスとアレックスら総勢100名の改造人間たちが火星へと向かった。だが奴ら「テラフォーマーズ」の脅威は既に潜んでいた…。
掲載誌を移って第2章ということもあり、本巻は人物紹介がメインです。前巻のもう帰れないかも知れないという悲愴感や特殊能力を駆使した戦闘シーンは少なく、コメディタッチなシーンがやや多めです。人間関係の描写がかなりベタでもう少しうまくやれたんじゃないかと思わされるところも有りますが、火星出陣後はその後の期待と期待をぶち壊す暗転とで絶体絶命の危機のまま次巻へ引いているので、「人間vsゴキブリ」をSF的に大袈裟にしただけではなくストーリーとして太い縦糸を敷いてキチンと織っていこうという姿勢が見えます。テラフォーマーズとの闘い、そして人類の救済にどう「戦闘シーン」「新キャラの人間模様」という横糸を織り込んで行くのか楽しみです。