テメレア戦記シリーズ第三巻です。
ヨンシン皇子の葬儀を終え、中国を後にしたテメレアとローレンス。休息を取る間もなく、すぐに次の任務が舞い込みます。その任務とは、オスマン帝国で貴重なドラゴンの卵を受け取りそれを無事英国に持ち帰ること。そのためには過酷な砂漠越えに挑まなければなりません。
中国でドラゴンと人間が対等にあるいは敬われている現状を目の当たりにし、奴隷のように扱われている英国の現状と見比べ改革を求めんとするテメレア。テメレアを支持したくても戦時下という中で立場上その意見を完全に認める事ができないローレンス。二人の間で幾度となく交わされる会話は人と竜のそれではなく、まさに我々人類が問い続けている戦争とは何かという深い問いを代弁しているかのようです。
最愛の守り人を失い復讐を誓うリエン、それ以上に強大に立ちはだかるナポレオン。二つの力がローレンスとテメレアをさらなる戦火の渦へと引きずり込んでいきます。
まだまだ続く、テメレアシリーズ。期待しています。