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テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
 
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テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ [単行本(ソフトカバー)]

伊藤 剛
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

▼90年代、いつしか当たり前のように「マンガはつまらなくなった」という言説が一人歩きを始めた。実際には、多様なマンガ作品が数多く生み出された豊潤な時代だったというのに。
▼だが、戦後マンガの隆盛とともに歩んだ世代は、それを見て見ないふりする。89年、手塚治虫の「死」以降、あたかもマンガの歴史が終わったかのように、マンガの歴史には何も付け加えるべきものがないかのように語られた。マンガが描かれ、読まれ、変化を続ける現実は厳然と存在するというのに議論はいつも同じ所を堂々巡りしていた。
▼私たちは神(=手塚)の死後15年というもの、歴史的空白のなかにいる。この間に描かれ、読まれ、愛されたマンガたちは、孤立し、そして急速に忘れられようとしている。空白は歴史の分断である。89年で歩みを止めてしまった者たちが、いくら「手塚は…」「赤塚は…」「石森は…」と言っても、若い世代から「それ、あなたがたのノスタルジーでしょ」と見向きもされない現実は、その空白に由来する。
▼これは、マンガというジャンル全体にとって不幸ではないのか? マンガ史を書かせずにきた「マンガの近代」が抱え込んだものとは? 私たちの生きる、二重の意味での「歴史の不在」を解き明かし、90年代以降、そして「これから」のマンガ表現の可能性を「キャラとリアリティ」という視点から探る。

内容(「BOOK」データベースより)

マンガ表現論の新パラダイム。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 320ページ
  • 出版社: NTT出版 (2005/9/27)
  • ISBN-10: 4757141297
  • ISBN-13: 978-4757141292
  • 発売日: 2005/9/27
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 “偉大なるテヅカ”を一旦御破算にしないとこの先進めないっていう危機意識, 2006/1/11
レビュー対象商品: テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ (単行本(ソフトカバー))
 1989年の手塚治虫の死と符合するようにささやかれはじめた「マンガがつまらなくなった」言説。“ゲームやケータイの登場でマンガの相対的価値が下がったから”、“ジャンルが細分化して全体を見通せなくなったから”、なんて理屈付けも出来るけど、それだけじゃどうにも腑に落ちない、とにかくこのままじゃヤバイ!っていうのが著者の問題意識。

 で、マンガあるいはマンガ言説が停滞してるかに見える要因はどうやら“偉大なるテヅカ”にあるんじゃないか、ってのが著者の見立てだ。“偉大なるテヅカ”を一旦御破算にしないとマンガはこの先進めないっていう危機意識。映画でも文学でもない、マンガ独自の自律的な表現システムの要として著者は「キャラ」という概念を挙げる。テヅカが(もちろん本意ではなく)、自律性、リアリティを本来的に持つ「キャラ」を隠蔽することで、戦後まんが史がスタートしてしまったことを、著者は丁寧に検証していく。戦前、戦中と戦後のまんが表現史を図らずも切断してしまったのが“偉大なるテヅカ”であるって文脈は、大塚英志の近著「『ジャパニメーション』はなぜ敗れるか」にも重なってくる。

 門外漢からすると、マンガ表現論の各論、ディテールはちょっと退屈だけど、全体の論旨はとっても刺激的。

 逆にさらに突っ込んだ論議を期待するむきには、本書を起点として各論が展開されている「ユリイカ 」2006年1月号「特集 マンガ批評の最前線」を読むべし。
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38 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 マンガ研究の現代化へ, 2005/12/17
レビュー対象商品: テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ (単行本(ソフトカバー))
何かにつけて「物知り大会」に陥りがちだったマンガ研究を現代までひきずり出す一冊。「動物化するポストモダン」などの一連の議論に目を通されている方向けの書籍ですが、本書は曖昧な「ぼくら語り」から一歩進み、マンガ史から適度な距離感を持ってマンガ表現論が確立するための、重要な一歩となることは間違いないでしょう。
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77 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「ぼのぼの」が画期的?, 2005/10/8
レビュー対象商品: テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ (単行本(ソフトカバー))
~著者はいがらしみきおの「ぼのぼの」を、「起承転結」を離脱し、「オチ」をなくすことで長いエピソードを語ることを可能にした画期的作品としているが──それってチャールズ・M・シュルツの「ピーナッツ」が、ずっと前(60年代)からやってたことじゃん! たしかに「ピーナッツ」は外国マンガだけれど、日本でも単行本が80数冊出ているロングセラーだし、い~~わゆる「キャラ化」に関しても、ずっと先を行っていたように思えるのだが?~
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