ラリーをしている時、ついつい打ってきた相手に打返してしまうのは、スクールでの癖が出るからだと思っていたら、この本では「物理的に考える」と実はそれが一番、簡単で安全だ、と書いてありました。このような「テニスをやっていれば誰でも経験する、よくあること」の道理を、物理の視点から説明されたのは初めてで、すっきりしました。
この本の著者はテニスを漫然とするのではなく、物理的な原理をわきまえて練習すれば、テクニカルな上達ができると訴えているのだと思うのですが、私は逆にテニスを物理的に解析するとこういうことになるんだというところに興味が湧き、改めて物理を少し勉強し直そうかという気になりました。近頃は、忘れてしまった高校の数学を、とか、物理を・・・といった復習おススメ本がたくさんありますが、教科書に沿って解説されたようなものにはちょっと抵抗があります。その点この本は日頃親しんでいるテニスという具体的なものがベースになって、回転、摩擦、抵抗、はたまた座標変換などという要素が飛び出してきますから飽きません。この本の別の楽しみ方でしょうか。