久々に本物のスプラッタで怖がれました。
スプラッタというと血がドバドバ出るだけで、ストーリーも緊迫感もない駄作も多いんですよね。
スプラッタの怖さって言うのは血が出ることより、殺人鬼に追い込まれていくような緊迫感、どうしようもない絶望感を観客にまで感じさせる事。
狙われる登場人物たちが魅力的であることも重要。
登場人物に感情移入できるかどうかは映画のもっとも大切な部分です。
1980年代のブームの火付け役「13日の金曜日PART2」が成功した理由もそこだと思う。
この作品の元になった「悪魔のいけにえ」は、当時伝説的なカルト名作として、様々な映画紹介本に載せられていて、1990年代にビデオで期待して観たけど、正直ストーリーがあってないようなもの。
構成も同人映画のようで、がっかりした覚えがあります。
そして、2003年に公開されたこのリメイク版、期待してなかったのが、ものすごい大当たり!!
出来は素晴らしく、ストーリーもきちんと出来ています。
アメリカでは興行成績1位になったらしいけど、「悪魔のいけにえ」のリメイクだからという前評判だけではなく、ほんとに出来がいいからだと納得しました。
オープニングで、当時の伝説ロックバンド、レイナード・スキナードのスイーホーム・アラバマが流れ、フリーバード演奏するかな・・・とかの会話から、主人公たちがレイナード・スキナードのライブを見に行く途中だというのがわかる。
個人的にレイナード・スキナードが好きなので、この辺で1970年代の話という雰囲気抜群。
ストーリーも非常に良く出来ていて、乾いた雰囲気と全編不気味な映像表現は、さすがに現代的な映画技術が凝らされています。
技術が進んで、ホラー映画も上品になってしまったいま、こういうB級のノリは、今ではとても貴重だと思う。
主人公たちを絶望の奈落に叩き込む、登場人物たちの異常っぷりは小気味良いほどで、「アメリカンゴシック」のあのクレージーファミリーに匹敵しますし、レザーフェイスは本当に気味が悪い。
「とにかく不死身の怪物」にはなっていない時代の「変質者」だった頃の(13金パート2)ジェイソン並です。
1980年代、出来のいいホラー映画を沢山見た目の肥えた方でも満足できる作品と思います。
もうひとつ、直接この作品とは関係ありませんが、最近の過去のリメイク作では2005年に公開された「蝋人形の館」もかなりイケてます。
「テキサス・チェーンソー」がコワ楽しめた方なら、こっちも楽しめるんじゃないかな。