先行放送分を見て秀作だと思いました。アニメには珍しいダークブルーや暗色を基調にした背景描写とは対照的に主人公達の描写は明るい配色で描かれているために画面が引き立ちます。背景が暗いとは言っても丁寧な書き込みと散りばめられた暖色系の色使いや小さな輝きも美しいです。 本巻前編では主人公ラグがテガミバチの最終面接試験に旅立つ際に、駅の柱の隙間に宛先不明で押し込められていたニッチと出会い、過去の自分とニッチの姿を重ね合わせた想いに突き動かされてニッチを配達先に届けるべく旅を共にしていく中で心の交流を通わせる経緯(ニッチの愛らしさ、無邪気さ、強さと恐怖等…)が描かれていきます。 アンダー基調の画面の中に浮き立つ主人公達の際立つ色彩の美しさと、お互いの中にぽっと灯る心の温もりに救いが込められています。 後編では弟の必死の想いが詰まったテガミを絶望が充満している「行き止まりの町」から何とかして持ち出したい無残な過去を引きずっている姉とラグ、ニッチとの逃走追跡経緯が重めに展開していきます。謎の鷹飼い男の出現やラグの左目が秘めているテガミに込めた差出人の心を紐解く心弾(赤針)の発現等、これからの展開を期待させる要素が更に動き出していきます。また、タイトルに沿った画面描写も第一作目から高い質と素晴らしさを維持しています。 番宣を見て期待していましたが、真面目なストーリー展開と毎回心がほんのりと温かくなる展開、想像以上の美しい出来栄えに放送日が来るのが楽しみです。将来ボックス発売があるとしたら是非ともブルーレイで出して欲しい作品です。