◆魚屋で成金の両親を持つ内気なビクター(声:ジョニー・デップ)は、没落貴族の娘、ビクトリア(声:エミリー・ワトソン)との結婚式のリハーサルが上手くいかず、森へと迷い込んでしまう。結婚の言葉の練習中に、枯れ木に指輪が刺さってしまい、瞬間、地面の中から、死体の花嫁=コープスブライド(ヘレナ・ボナム=カーター)があらわれる。花嫁の姿のままで亡くなった彼女は、プロポーズされたと勘違いして、ビクターをあの世へと連れ去るのだった…。原作はロシアの民話。
監督のティム・バートンというと、わたしはジョニーと組んだ映画しか観ていないのですが、たぶん、「シザーハンズ」がそうであったように、ティム・バートンにとって、現実世界は生きにくいものなのではないでしょうか?それは、この映画の現実世界の暗さと、あの世の明るさに象徴されていると思いました。
それゆえ、冒頭の、ビクターが自室で、ビンの中に入れた蝶々を羽根ペンで、さらさらとスケッチすると、窓から逃がしてあげる。現実世界の中で唯一鮮やかな色彩を放ち、窓から飛び立っていく青い蝶々…。それは、自由を切望しているビクターの気持ちと、オーバーラップしました。
ストップモーションアニメという、表情や動作を微妙に変えた人形を少しずつ動かしながら撮影していくという根気のいる仕事で、「チャリチョコ」の撮影と並行して行っていたそうで、お疲れ様でした。
政略結婚ですが、ビクターもビクトリアも、ともに内気で相性は良いのです。
可哀想なのがコープスブライドで、けれど、ラストの幻想的なシーンは素晴らしかったです。
他のキャラクターとしては、ビクターの愛犬だったスクラップスがお気に入りでした。ビクターの部屋にも、愛犬だった頃のスクラップスの絵(写真?)が飾ってあるし(^^ゞ