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ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか
 
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ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか [単行本]

マルコム グラッドウェル , Malcolm Gladwell , 高橋 啓
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)

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 「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間」。これが大きな話題を呼んだティッピング・ポイントの内容である。売れなかったモノが爆発的に売れたり、犯罪率が著しく増減したりといった謎の多い現象を解明しようとしたのが本書である。

 「劇的瞬間」とは何か。本書では、たとえばニューヨークの犯罪発生件数が5年間で64.3%もダウンしたケースなどを例にとって説明する。ここでは、荒廃していた地下鉄をクリーンアップし、無賃乗車を厳しく取り締まったことにティッピング・ポイントがあったとみる。荒廃した地下鉄がニューヨーク全体の犯罪を誘発していたという視点である。あるいは、販売不振だったシューズの爆発的な流行、テレビ番組「セサミ・ストリート」の成功などの現象を読み解いている。ごく小さな原因が感染的に広がり、劇的な変化を生むというのである。

   では、「感染」はなぜ起こるのか。本書は3つの要素を挙げる。「感染」を広げる少数者の存在、「ウィルス」の特徴、それが作用する環境である。とくに、口コミによる伝播の役割を担う人々の具体像を明らかにした点が興味深い。いわゆる口コミによるブレイクの謎解きを行ったものとして、実に刺激的な論考である。

   ただ、商品を売る側にとっては、そこから先、つまりどうすればティッピング・ポイントを作りだせるかが最大の関心事だろう。本書はそこまでは言っていない。本書が指摘しているのは、「小さな変化」が「大きな変化」につながるという発想(つまり、ティッピング・ポイントがすべてを決定するという考え方)が私たちに欠如しているということ。著者のねらいは、私たちの硬直した発想を転換することにあるようだ。(棚上 勉)

日経ビジネス

爆発的流行の裏にある「法則性」
巻頭では、本書のタイトル『ティッピング・ポイント』の意味をこう説明している。「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと」。商品開発やマーケティング戦略の担当者のみならず、冷え切った消費者マインドのつかみ方を模索する経営者にとっては何とも魅力的なキーワードだ。米「ニューヨーカー」誌の専属ライターである著者は、ティッピング・ポイント理論の伝道師として全米の講演会に招かれるという。

まずは、鳴かず飛ばずのシューズブランドが不可解なきっかけから全米の若者の間で大ブームとなり爆発的な売れ行きを記録した実例を紹介。ティッピング・ポイントの存在と「確かにある原則」について解説する。著者はそうした現象を感染症に例えつつ、流行には特殊な資質や特性を持ったキーマンが必ず関与する「少数者の法則」などを明らかにしていく。

我が国でも「プレイステーション2」や宇多田ヒカルのCDなど、いわゆる「一家に1つ、独り勝ち現象」が注目されている。しかし、個々の現象の共通項を探求し、理論にまで仕立てた書籍は少ない。興味深い1冊だ。


(日経ビジネス2000/3/20号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 310ページ
  • 出版社: 飛鳥新社 (2000/02)
  • ISBN-10: 4870313944
  • ISBN-13: 978-4870313941
  • 発売日: 2000/02
  • 商品の寸法: 19.8 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
今、ビジネスの世界で注目のバイラル・マーケティングのメカニズムを含め、様々な分野で、世界が傾くポイント、“ティッピング・ポイント”について書かれている本。本書の中でティッピングポイントのことを、“あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間”と書いているが、そのメカニズムを様々な実例を踏まえ、一つ一つと科学的に説明してくれるのがこの本。 この本に書いてある原理を実生活・仕事に応用できれば、スゴイ企業家になれそう。ほんとに、論理的でクリアに解説しているので、私はかなりお勧めです。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか___

全米でもっとも有名な著書の処女作だ

口コミで広がる爆発的な変化はどうして起こるのか、どういう要因で「大きな変化」に達するのかを検証した本

ちなみに本書では口コミの伝染に「感染」という言葉を使っている

目次
はじめに ティッピング・ポイントとは何か?
1章 爆発的感染、その3原則(ティッピングポイントへ至る指針)
2章 「80対20の法則」から「少数者の法則」へ(感染をスタートさせる特別な人々)
3章 粘りの要素(情報を記憶に残すための、単純かつ決定的な工夫)
4章 背景の力(人の性格に感染する背景)
5章 「150の法則」という背景(人の行動に感染する効果的な集団の規模)
6章 商品はどのようにして感染するか?(エアウォークの販売戦略から学ぶこと)
7章 自殺と喫煙(ティーンエイジャーの感染的行動の謎を探る)
8章 ティッピング・ポイントを押せば世界は傾く(焦点を絞ること、実験すること、そして信念を持つこと)

「ティッピング・ポイント」とは本来「臨海点」という意味らしい

世の中の多くのものは口コミの力を使ってもそこまで広まらずに終わる
では爆発的感染力をもつものともたないものの違いは何か

それがティッピング・ポイントに到達したかどうかという点が筆者の主張だ

たとえばAKB48。2007年から活動しているこのグループをもはや知らない人はいないだろう
ではなぜ他のグループを差し置いてこれほどまでに「感染」したのか

他にもクロックスしかりiPhoneしかりけいおん!しかり

数え上げればキリがないがそうした謎を一つ一つひもといていくのが本書だ

著者は口コミを拡大させる決定的に重要な3種類の人間を唱えている

「コネクター」、「メイヴン」、「セールスマン」

簡単にいうと「コネクター」は一般の人とは比べものにならないくらいのつながりをもつもの
サークルとかでも周りを見渡すととりあえずこいつに言っとけば周りに伝わるだろうといった人がいるはずだ
ネット社会だと小飼弾さんの人だろう
その人が「コネクター」となる

では「コネクター」さえいればよいかというとそうではない
「メイヴン」と呼ばれる「コネクター」に発掘してきた情報をまわす人、が必要となる
たとえばAKB48であれば、初期の頃に彼女らを発掘してきた人、iPhoneなどであればアップルを愛して止まない人物となる
彼らは「コネクター」と同一となる可能性もあるが、非常に多くの情報に富んだ人物であることが必要である

最後に「セールスマン」は他人の行動を変えるような資質をもった者だ
一般的な人に対してその人を説得するのが(無意識的にも)一流の人物。そんな人が「セールスマン」となりうる

この3つの段階を経て口コミはティッピング・ポイントに達する

他にもみんながやってると自分もやりたくなるような「背景の力」(たとえば普段違法駐車しない人でも駅に大量の違法駐車がされていたらしてしまうような力)や感染させるのに1グループの最大人数である「150の法則」(よくK間さんが得意気に話す○○の法則というネタ元はほとんどこの人です)といったことが書かれており、純粋におもしろい

これはベストセラー作家になるわなと認めざるを得ないほど深い洞察力に富んでいます

ただ例がアメリカのものが多く(まぁ当然ですが)なかなか親近感が持てないという点が唯一残念なところ(-0.8ぐらい)ですがこの著者の本を読んだことがない人はぜひ読むのをおすすめします
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ジェームズ・スロウィッキーの『「みんなの意見」は案外正しい』を読んだ際に、マルコム・グラッドウェルが推薦していたので、意思決定や集団行動、よくある、労働者の泡と消える努力などについて関連があるやもと思い、本書を手にした。

 わが国でも近年、情報システムの分野では閾値とかthresholdの設定とかを目にすることが多くなってきた。tipという単語は多くの意味を持つが、本書では、傾く、転覆するという意味だと訳者の高橋さん。何が傾くのか。

 根気強く、コツコツと着実に歩めば、最後には成果を得ることができる、と私達は信じている。ところが、ティッピング・ポイントの観点から評価すると、これには問題があるというのだ。われわれは戸惑うねえ。困ったら、バンドエイドで良いというのだから。つまり、最小の努力で問題を解決してくれるという意味では、バンドエイドは最善の方法だ、と。つまりだ。やたらと努力を傾注することが、必ずしもいつも可能ではない。どうするか。便利な近道があるならそれを使え、小から大を生む方法を知れ、これがティッピング・ポイントのポイントだ。本当に愛せる人に限界があるように、われわれは一定のところで限界に遭遇することを知ることだ。

 ティッピング・ポイントにいたる指針として三つのキーワードを提示する。少数者の法則、粘りの要素、背景の力の三つである。一つ目、社会的伝染は一握りの例外的な人々の努力で広まる。二つ目、メッセージの印象は記憶に残る粘りに依存する。三つ目、人間の行動を変える鍵は状況のごく些細な部分にある。

 よく読まないと理解を得にくいのが、第三章背景の力の「背景が環境より重要になる場合」だ。背景の力がある種の環境では、私たちの内面状態が意識せず、外部環境に決定される…以下。詳しい違いは、本文を。

目次詳しい。索引、参考文献なし。ひもあり。登場人物、事例多い。
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このような経済本やマーケティング本は
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退屈。
ティッピングポイントという言葉の意味が理解できれば十分。

延々と意味ありげな実験の説明がなされていて、非常に退屈だった。... 続きを読む
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