これまで色々なサウンドカードやオーディオI/Oを試してきたが、この製品がダントツでベストだと断言できる。
「低価格で音質が良いものを」と考えるのならば、これを選ばない理由が見つからない。
(1) 非常にナチュラルな音質 : これまで使ってきたものがいかに不自然な音だったかを教えてくれるクリアな音質だった。iTunes を使って音楽を再生する時も、音質は過去の製品の中で最も優れていた。(これは様々な計測・検証の結果と個人の感想を合わせたもの)
(2) 優れた低レイテンシー性能 : 外部機器からMIDIを受け、Ableton Live で1GB以上のピアノ音源をプレイしてもレイテンシーが全く気にならない。設定は「Normal」で十分余裕な性能を発揮。ノイズも全く入らなかった。
(3) ASIOの非常に安定した動作 : ホストアプリ起動・動作の安定度はASIO4ALLなどを使う環境とは雲泥の差だった。もちろん、他製品にもASIOドライバが付いていたが、これらも US-144MKII の安定性には全く敵わなかった。
(4) 導入・設定が簡単 : とにかくインストールから設定までが簡単だった。アップデートも非常に分かりやすい。
(5) 外部クロックにシンクできる : 特筆すべきは S/PDIF In からのクロックにシンクできること。筆者は TASCAM のデジタルミキサー経由で Lucid GENx192 の 44.1kHz にシンクさせた。Lucid のような本格的なクロックでなくても、外部のクロックにシンクできる効果は絶大。PC内部のクロックで 96kHz を使っても、外部のクロック 44.1kHz を用いた音質の足元にも及ばなかった。外部クロックを使えばもちろんプチプチノイズも皆無となる。
(6) 豊富なI/O : この価格帯でこの豊富なI/Oは「さすがはTASCAM」と思えた。音質もいずれのI/Oも申し分なかった。
(7) 優れた操作性 : 設定を変更するためにいちいちソフトを起動しなくても、頻繁に設定を変えるものはハード上に付いている。これは実際に使ってみると思った以上に有り難かった。この点はラックマウントタイプも同じだが・・・(次に続く)
(8) ボックス型ハードの利点 : 様々なアウトボードエフェクターの S/PDIF Out を差し替えたり、設置場所を移動したり、持ち運んだりするのがとにかく楽。これは実際に使ってみて、想像以上に使いやすいと感じた。ラックマウントの製品よりも使いやすいことが多いことを知った。
総括としては、本体の作りが思いのほかしっかりしていて嬉しかったことと、上記のような結果も相まって、かなり優れたコストパフォーマンスの製品だと断言できる。もっと高価なサウンドカードやそこそこのオーディオI/Oよりも優れている。けっこう本格的な音楽制作にも十分使えるはずだ。
すっきりとPCの中に収めたいとか、ラックマウントに収めたいなどの気持ちがあっても、入出力数がそれほど多く(計16chとか)必要ないのであれば、この US-144MKII をオススメしたい。