古くはシャカリキ、茄子から現在はかもめチャンス、弱虫ペダル、Oddsなどなど
数多くの競合がひしめく自転車レースマンガでの新連載となりますが
余りに他作品が優秀なためか、比較するとどうしても残念な作品です。
まずキャラクターの掘り下げ。
先輩作品たちがキャラクターの個性でストーリーを盛り上げているのに対して
本作品は「ありがち」と言ってしまえる印象。
古くからサッカーや野球など、球技マンガで取り入れられてきた配役と同じで
別に自転車マンガじゃなくてもいいのでは?と全体を通して思えます。
実在のロードレースの方が、架空のマンガより全然キャラクターが濃いなんて…。
特に昨年のアスタナ陣をそのままなぞったライバルチームは…
どうなんでしょうか、企画期間が短かったんでしょうか…?
またサイクルロードレースの面白みである「レース中の駆け引き」を
一切作中に取り込んでいない点も、面白みを下げている要因かと思われます。
実際、テレビでサイクルロードレースを観ていると数々の魅力的なシーンに
出くわしますが、そういった要素は一切無く、
これまた球技マンガと同じテンポでストーリーが進行していきます。
J-Sportsの解説が大人気の栗村氏が何らかの形で関わっている様ですが、
ストーリーまでは監修されてないのでしょうか。
オビなどで大々的にうたっているのに、非常に残念です。
「風の抵抗を防ぐため集団で走る」「補給食を取りながら走る」等々の
うんちくが今後、栗村氏の解説くらいに濃くて面白いものにレベルアップしていて欲しいものです。
子供向けと言われればそれまでですが、クラシックレースやグランツールの
面白いところをギュっと圧縮したマンガにしないと、
自転車ブームの終焉と共に忘れ去られるマンガになりますよ。