ずいぶん高い文庫本だなと思いましたが、手元に届いて納得。
中身の半分はカラー写真で占められており、解説文の付いたツールの写真集といった出来栄えです。
往年の名選手だけでなく、一時の流行ともいえるデルタブレーキや、今はほとんど使用されてないWレバーなど、
当たり前ながら自転車も当時のもので、ヘルメットを被らず走る選手の姿も本当に懐かしいです。
巻末には選手名鑑がありますが、総合優勝経験の無いケリー、レハレッタ、ソレンセン、ボンテンピなど、
ちょっとマニア心をくすぐる選手も紹介されており、
また自転車(機材)の変化に関してもカラー写真付きで解説されていて、これまた懐かしさがこみ上げてきます。
各年ごとに地図でコースが紹介され、各賞受賞者や総合順位も30位までと、記録帳としての機能もなかなかです。
しかし今イチな部分もあります。
レース展開についての文章は、当時放映権を得ていたNHKのビデオ(DVD)を見れば書けるレベルで、
そこにカメラマンならではの撮影上の苦労話などを織り交ぜたもので、正直ちょっと物足りません。
「黄金時代」というタイトルに違和感はありますが、とにかく古き良き時代のコレクターズアイテムとしては十分だと思います。