「ルーキーは語る」「スプリンターは語る」「アシスト選手は語る」「最下位選手は語る」という具合に、
各章ごとに主人公をひとり設定し、それぞれの目からツールを語らせる、という趣向。筆者が英語圏の人で
インタビューイーが英語を解する人に偏る、という傾向はあるものの、
「ルーキー=ランス・アームストロング」に始まり「チャンピオン=ミゲル・インデュライン」で終わる、
という構成はこの年でなければありえなかった。他の語り部もステファン・ロッシュ、クラウディオ・キアプッチ、
ショーン・イエーツ、と多士済々。しかしなんといっても「まだ自分が癌に襲われることを知らない」
ランスの語りは貴重だ。