本書はあくまでも今中大介氏がプロロードレーサーとして活動していた時期のことを(恐らく)当時綴った文章だ。
そのため文章も日誌形式(+婦人のコラム)で日付順に並んでいる。もちろんその内容は主観的なものだ。
そもそも日本人でトッププロのチームに所属している人は毎年必ずいるわけではなく、当時はとても珍しい存在だったので、
話の全て、特にレース中の会話だったりステージレースでアシスト選手が考えている事などとても貴重に感じられる。
またパワーメーターが全盛となった今ではあまり重視されていないと思われるハートレートモニターに傾注していたり、
使っている機材の写真等が当時を思い起こさせるようなもので懐かしかったりもする。
ただやはり文章が人に見せることを想定して書いていないので本人のいいように書かれている部分もあるし、348Pある本文の途中でちょっと飽きてしまった。
ハートレートモニターを基準としたトレーニング方法に関してプロ用、アマチュア用、ホビーレーサー用と10ページ程記述があるが、ある一週間のトレーニング内容、といったものなのであまり参考になるものではないと思う。
自転車レースに興味がある人なら今中氏のファンであろうとなかろうと、興味深いものではあると思う。