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ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ (下) (ハヤカワ文庫NV)
 
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ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ (下) (ハヤカワ文庫NV) [文庫]

オレン・スタインハウアー , 村上博基
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ミロは殺人の容疑で国土安全保障省に追われる身となった。上司グレインジャーのおかげで、間一髪、逮捕の手を逃れたが、愛する家族との絆は壊れつつあった。いったい誰が仕掛けた罠なのか。ミロは親友の家を捜索し、陰謀の背後に潜む人物の手がかりを得る。だが、明かされる真実は、ミロをさらなる苦境へと突き落とすのだった。彼に逆転の術はあるのか?――ジョージ・クルーニー主演映画化決定! スパイ小説の新傑作

内容(「BOOK」データベースより)

ミロは殺人の容疑で国土安全保障省に追われる身となった。上司グレインジャーのおかげで、間一髪、逮捕の手は逃れたが、愛する家族との絆は壊れつつあった。いったい誰が仕掛けた罠なのか。ミロは親友の家を捜索し、陰謀の背後にひそむ人物の手がかりを得る。だが、明かされる真実は、ミロをさらなる苦境へと突き落とすのだった。彼に逆転の一手はあるのか?スパイ小説の新傑作。

登録情報

  • 文庫: 351ページ
  • 出版社: 早川書房 (2010/8/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4150412251
  • ISBN-13: 978-4150412258
  • 発売日: 2010/8/30
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 220,877位 (本のベストセラーを見る)
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原書で読むならば、多分この物語は間違いなく☆4以上が与えられる出来なんだろう。
だが私は、1680円を払って翻訳本を購入した訳だ。と言う事は翻訳の出来も含めた上で
この物語のレビューをする権利があるはずだ。そう考え、ぎりぎりまで悩んだが、その結果が☆2である。

上巻のレビュアーの中に<わくわく出来ない>とのコメントがあったが、それは全て翻訳のマズサにあると断じる。
まるで、機械と機械の会話を読まされている様な分かり難さ、時に(隙を見つけて?)配置される
古臭い、大そうな表現。(不思議なことに上巻の最終盤から、結構改善がみられてはいるが...それでも
開豁の地、呵呵大笑、夜の目?)。これらが気になって、というか目障りで、ストーリーに没入できず、
本を読むことが逆ストレスに感ぜられる始末。これでは次の展開に<わくわく>など出来るはずがない。
この翻訳者は、少しでも読者にわかり易い表現を、などと考えもせず機械的翻訳だけを続けたと思わざるを得ない。

<彼にとって都市とは、プラトン的都市国家の明るい光輝の一部でしかない。>解らん!
<胸に開いた穴のため攻撃力というバックアップも使えぬはかない行動だったが>句読点が必要だし、それでも解らん!
<大統領の現在の立場は、大統領に資金援助だけでなく...過激派にたいする支配権を保持させている>完全に主語が違う。
<ユグリモフの地位と権力の男がほしがるものが、...>ユグリモフほどの、だろうが...
<知ったやつがいて、そいつに知ったやつがいるんだ。夜の目もねないってのが>と言う事は直接は知らんということか?
おまけに<夜の目>か?
全体をCheckする編集者もいないのか?
本書の直前に「フランキーマシーンの冬」を読了したが、本当に読みやすかった。参考に一度見てくれ。
兎に角、今後興味を引かれる物語であっても、翻訳に村○とあったら、パスする。
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ヨーロッパ系の名前だが、’70年生まれのアメリカ人であるオレン・スタインハウワーは、『嘆きの橋』(’03年、CWAやMWAなど5つのミステリー新人賞候補となる、訳出は’05年)でデビュー。続く『極限捜査』(’04年、訳出された’08年、「このミステリーがすごい!」海外編で第14位にランクイン)を含む、いずれも架空の東欧の小国を舞台に民警捜査官たちの活動を描いた≪ヤルタ・ブールヴァード≫5部作を完結させ、’09年、“21世紀型のスパイ小説”と評価される本書を発表した。’10年、「このミステリーがすごい!」海外編で第17位にランクイン。また、ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化もされた。

<ツーリスト>とは、CIAが世界各国に放った非合法諜報工作員。冒頭、2001年、自殺まで思いつめた苦悩の<ツーリスト>、ミロ・ウィーヴァーが組織の工作資金を持ち逃げした仲間の上司を追ってのヴェネチアの行動と無残な結果で幕を開ける。そして物語は一気に2007年7月に。一線を退いたミロに上司から機密漏洩が疑われる旧知の同僚の調査を命じられ、最前線に復帰、パリへ赴く。

そこからは一気呵成である。殺人の容疑をかけられたミロが逃亡しながら真相を探るという暗闘が続くのだが、展開は二転三転四転、工業化が進む中国、そこに石油を輸出するアフリカ、ロシアの実業家、自殺を遂げた暗殺者、ミロを追う国土安全保障省のスペシャル・エージェントたちが入り乱れ、読者は何を、誰を、上司すらも信じられない事態に追い込まれるミロの姿を見る。やがてミロ自身の出自の謎までも・・・。

本書は、9・11以後混迷を深める世界情勢を、ミロという、ハードな活動をしながらも休暇に家族と遊び、常に家族を大切に思う、ひとりの<ツーリスト>をフィーチャーして、従来のマッチョなヒーロー・スパイ小説とは一線を画し、シニカルに切り取ったエンターテインメントではないだろうか。

最後に、現在では馴染みのない難解な言葉や言い回しを多用した年配者による訳出が、本書の魅力を損ねてしまっていることは残念に思った。
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