『ツレがうつになりまして』から数年たった今だからこそ、『改めて、うつ病とはなんだろう?』と貂々さんとツレさんは改めて
大野裕氏(精神科医)と
うつ病についての知識が殆ど無い編集Y氏
四人で対談を始める。
構成としては、漫画→大野裕氏によるまとめ、そして、貂々さんによる「うちの場合はこうしていました」が挟み込まれて、家族は身内がうつ病になったとき、どうすればいいのか?のひとつの道になるヒントが描かれています。
そして最後にあとがき(貂々さん、ツレさん、大野氏)のシンプルな構成。
編集Y氏は、うつ病の知識が殆ど無い為、アレ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、この視点こそ、この本のもうひとつの柱。
『親しい人が、うつ病になったらどうすればいいのだろう?』
『普段の落ち込みとは違うんですか?』
など、普通の専門書では、難しい文字の羅列を読まないと分からない事も、優しく書いてあります。
大野氏は『うつ病の再発防止はないのですか?』と質問したツレさんに『考え方のクセを見直すことです』と優しく伝える。
今、認知療法が注目されている中、一人当たりの診察は5-10分の現実。認知療法は今の日本の医療制度では広めるのは難しい現実。
心の傷は、外からは見えず、『元気なのに、サボっている』とされがち。
朝起きる、歯磨きをする、朝ご飯を食べる。今まで意識することなく出来たことが出来なくなる。
でも周りの人から見れば、”出来て当たり前”だから、さらに落ち込む。
先が見えない、恐怖。
その中に実は『悪いクセ』が隠されている。
画面の向こう側にいらっしゃる貴方様は、もしかして頑張りすぎるクセ、あるいはついつい人に頼りすぎてしまうクセありませんか?
人の気持を優先しすぎで、ご自身の心に背を向けていませんか?
心の奥底に泣いている自分の声を周りの人達と一緒に聞いてみませんか?
大野氏はあとがきにて、
『うつ病は孤独な病気です。ひとりぼっちになりたくないと思いながら、傷つきたくないと考えて自分の世界に引きこもってしまいます。そのためにますますひとりぼっちになるところにうつ病の苦しさがあります。』
と書いていらっしゃいます。
いろんな現実の中でも、少しだけほっとする。優しく伝える本です。