この作品は、いろんな意味でヤバいものです。私自身、古流をやっているので、武技の術理や理合いの描写がリアルすぎて、不気味なのですね。武道を経験していない人、あるいは一般的なスポーツ格闘技をやっている人には、こういったあたりどのくらい理解できるものなのか。作者はなぜこれほどの内容的に濃い情報を知っているのか。
もし、明道流のモデルとなった流派が実在し、メイドのドラエちゃん級の熟達者がいるのであるとすれば・・・・・これはたいへんなことです。また、明道流の具体的な技術そのものが、私がやっておりますものと、実によく似ておるのです。もちろんツマヌダという街の設定自体は、荒唐無稽なフィクションですが、武道実践者からいうと、ドラエちゃんのような達人の存在もあり得ない。何がいいたいかというと、いかに達人の祖父に育てられようと、あれだけの技術をたぶん10数年の人生で身につけられるわけがない。あまりにドラエちゃんの実力はあまりに完璧すぎる。
13巻で、いよいよ明道流、ドラエちゃん、主人公の橘君の接点があかされはじめました。おもしろくなりそうです。
それはそうと、ツマヌダでは戦った者どうしが、その後に同居生活したり、職場の上司と部下だったりで、ドロドロした怨恨はなし。こういう街で暮してみたくなりますねえ。