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ツナグ
 
 

ツナグ [単行本]

辻村 深月
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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第32回(2011年) 吉川英治文学新人賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。

登録情報

  • 単行本: 316ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/10)
  • ISBN-10: 4103283211
  • ISBN-13: 978-4103283218
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 19.4 x 14.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まっしゅ VINE™ メンバー
最初、さっと流し読みしたときは
「う〜ん 結構ありがちな設定じゃないか」としか思わなかったんです。

でも流し読みで捨て置くには惜しい作品だったのでもう一度じっくり読み進めていくうちに「これはちょっとすごいかも」と思えてきました。

一文字一文字を丁寧にひろって読んでいくと それらが互いに化学反応を起こし、突然文章がきらきらと輝いて見え始めるんです。
まぶしくて眼を開けていられない類の輝きではなく、温かな光に包み込まれているかのような そんな輝き。

キラリちゃんの話も 頑固親父の話もベタっちゃベタなんですが
それぞれの優しさが 無理なく心に染み渡ってきます。

作品の中ほどに入れてある一編の「毒」もこの作品全体を引き締めていますし
何よりこの作品は 最後の「使者の心得」のためにそれぞれの作品があるような気がします。
歩美くんの父母の死の謎も読み進めていくうちになんとなく予測できるのですが
おばあちゃんが歩美くんに継いでほしかった理由や
父母の死の真相を知り、乗り越えてなお 父母には会わないと決断する歩美くんの姿に私たち読み手はある種のカタルシスを感じるのではないでしょうか。

私はたった一度のチャンスを誰のために使うのだろうか。
私のためにたった一度のチャンスを誰かが使ってくれるのだろうか。
ふと そんなことを考えてしまいます。

読もうかどうか迷っている方は ぜひ お手に取ってみてください。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kovo
この世から消えてしまった人間に、たったひとりだけ会うことができる。
今のところ私には会いたい相手はいません。それはいいことなのかどうなのか。。。

生者と死者が会う、というとほのぼの泣かせ系の物語を想起しますが、
まあ実際本作も強いて言うならそのラインなのですが、
「親友の心得」だけは読んでいておそろしく、胸を抉られるようだった。
友人にこんなリアクションをされたら一生引き摺る。怖すぎる。生きていけないかも知れない。
やっぱりこの著者に「友情」の機微を書かせたら天下一品です。

読後、今自分が一番会いたい人がこの世に留まってくれている人だということが
無性に幸せに感じられた。

おすすめです。

ていうかやっぱりこの物語を著者が思い付いたきっかけって
飯島愛さんなんだろうな。。。たぶん。いやかなりの確率で。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人に薦められて手に取ることになりました。
なのでこの著者の本は初めて読みました。

一生に一度だけ死者と会うことができる。
死者もまた一度だけ生者と会うことができる。
それを繋ぐのが使者と呼ばれる繋ぎ役の存在。
そこからタイトルの「ツナグ」が想起されてきます。
「使者」と「死者」は「ししゃ」という形で同音異義語ですが行為を通じることで二つの言葉が繋がります。
それだけではなく、様々なエピソードが、様々な形で「繋がって」いるのもこの本の魅力です。
四つの短編集ですが、それもまた「繋がっている」ので、短編集と言い切れるかどうかは論があると思います。

読後の「やられた感」とそれに伴う「切ない思い」は
使者ならずとも
「死者と会うことの是非と意味」を考えさせてくれます。

で、あれだ。
使者の役は、定番ですが神木竜之介君をイメージしてしまうんですよねぇ…
ドラマ化するなら彼ですよぉ、彼(^_^;)
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最近のカスタマーレビュー
誰に会いたいですか
たった一人と一度だけ、再会を叶えてくれる人、あなたなら、〜’
今年の 秋10月の映画公開が楽しみです
投稿日: 8日前 投稿者: hirayu sima
人とのつながり
今秋に映画化されるとのことで原作を読みました。
生きている人と死者を会わせるための『交渉人』がツナグ。... 続きを読む
投稿日: 13日前 投稿者: suzuetsu
死者の側の会う理由って今まで考えたことが無かった
あなたは、誰に会いますか? 一度しか選べないとしたら。

死者は面会を待つだけしかできない、かつ一度しか会えないとしたら。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ΗΛL
誰かに勧めたくなる本でした
最初のお話はは飯島愛さんをモチーフにしているのかな?と所々で考えながら、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: はなまる55
「親友の心得」は女性作家にしか書けないと思う。
辻村深月作品はこれが初。女性向けの小説というイメージが強かったので、男性の自分には... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ルンメニゲ
感性のリフレッシュになりました
あっと驚くほどすごい本だとは思いませんでしたが、
5つの短編が連作になっていて、後半に行くほど、... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: たつなり
オカルトをオカルトと感じさせない爽やかな感覚
設定が絶妙です。死者に一度だけ会える。ただし、それができるのは生涯一度だけ。死者の側も、生者に会えるのは一度だけ。一度その「権利」をつかってしまったら、その後どれ... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: ゆーぱ
独特の瑞々しい感性で描かれた作品
「あなたなら誰に会いたいですか?」
そう聞かれたとき、いったい誰を思い浮かべるだろうか?たった一度だけ、死者と生者を会わせて... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: ゆこりん
読後が心地よい。
辻村作品にはルールが存在する。
限られた条件下で与えられた機会に、どんな言葉で誰に何を伝えるのか。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 1flay2
ちょっぴり切なくて、じんわりと温かい読後感
素敵な本です。「死者に会う」というオカルトティックなモチーフを安易に使った軽い物語なのかと思い、レビュー評価は高くともしばらく敬遠していた物語でした。でもいざ手に... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: mery*yan*happy*3d
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