ツクツク図書館はつまらない本しか置いていない図書館だ。
ツクツク図書館の噂は誰もが知っているけれど、誰もが行ったことがあるわけではない。
本の分類も変わっているが、スタッフも、仕事も一風変わっている。月に一度、嫌な仕事もある。
この本の世界には、魔法がある。魔法は当然のようにあるので、登場人物たちは誰も驚かない。
読み手にも、魔法を自然に受け止められる人のほうがいいように思う。ファンタジーは読み手を選ぶ。
誰にも読まれない本なんて、悲しすぎるじゃないか。
伝説の本のエピソードや言葉を憶えた猫のエピソード、焚書の庭など、著者の本に対する思いがこめられているように感じた。
今、読まれていないからといって、未来も読み手が現れないとは限らない。
いつか読み手が現れるときのために、本はひっそりと待っている。
それが、本の文化だと思った。図書館の役割ではないか、と。