漫画で読破シリーズはかなり集めて読ませていただきました。
その中でも異彩を放っているのがこの「ツァラトゥストラかく語りき」です。
いろんな意味で浮いた存在だと思います。
自分は原作を読まずにこれを読みました。
他のレビューを読んで知ったのですが、原作と似ても似つかないみたいですね。確かにこの作品の資料と見比べても符合するところが少ないです。
ということで、自信を持って厳しめに書いちゃいますが、
登場する主要人物以外がすべてステレオタイプで、物語として薄い。
おそらく、原作にはこういうシーンを詳しく扱わなかったんだろうなということが見て取れるのですが、ちょっと面白みに欠ける。(とはいえステレオタイプ以外の外野を出すと話がずれる可能性があるか)
弟や父、母の描写が絶望的すぎてどうしようもない。
いずれも尺が短いのが原因だと思いますが、他の読破シリーズに比べても物語の出来は悪いですね。
終盤の主人公が演説する名シーンですが、記述不足がたたって唐突過ぎて、しかも短いにもかかわらず一番最初に掲示した内容のほぼコピーにすぎず意外性がない。→これが永遠回帰かとハッとさせる。
いきなり露出度の多い衣装の女が出てきてかき回し、あ、ファンタジーだったんだってことを知らしめて、混乱のうちに終わるのはなんとも。
以上、面白いかと言えば、別の意味で面白いといういまいちなものです。
ただ、キリスト教、神は死んだ、超人、自我(エゴ)、永遠回帰(永劫回帰)、謎の女の名前、このあたりをピックアップして原作その他を当たってみるといい味は出るのかもしれないと思っています。
キーワードを頭に入れるという点では役に立ちました。