原著第3部と第4部である。オリジナルの第4部は、ニーチェのたった40部の自費出版となった。出版社が出版を断ったからだ。しかし、それほど変な本ではない。第3部のほうが、比喩的でよくわからない表現が多々ある。第4部は神秘的な抽象画を眺めているようで、私はむしろ好きである。
上下巻を通じてニーチェがこの「ツァラトゥストラ」で言いたかったことは、「人生の応援歌」だ。
「神は死んだ。人間にたいする同情のせいで、死んでしまったのだ。」という余りにも有名なキャッチ・コピーばかりが先行し、我々、いや君たち高級な人間(=超人)は「いかに生きるべきか」という課題が残されてしまった。これではいけない。
幸せとは、女のことだ。
愛することができなくなったら、通りすぎることだ。
雌牛は反芻する。ゲップだ。吐き気は、人間の大きな悲しみだ。
笑うことを学べ。
訳者は、ニーチェを理解するにはニーチェを読むのが一番だと言う。
読めば読むほど味わい深いするめのような存在、それがニーチェであり、「ツァラトゥストラ」である。