内容紹介
1.「糖尿病患者における血圧管理」
糖尿病の患者さんから「血糖が高いと、血圧は上がるのですか?」という質問を受けたことのある先生は多いと思います。これは一見簡単なようで、非常に難しい質問です。また、ご承知の通り糖尿病の患者さんで、高血圧の方は非常に多いです。今回は、「糖尿病における高血圧の機序とは何か」を一緒に考えましょう。
聖マリアンナ医科大学糖尿病セミナー第1回目の講師は、当セミナーの発起人の聖マリアンナ医科大学・田中逸教授です。講演では、高血圧の機序・合併症の危険因子・血圧管理・生活習慣改善指導の重要性の4つに分けて解説します。
どの内容も、一度は耳にしたことがあるお話かもしれません。しかし、今一度確認してみてはいかがでしょうか?
2.「これなら簡単、今すぐできる外来インスリン導入」
一般病院では、糖尿病の患者さんに対して、SU薬を使用しているにも関わらず血糖コントロールが全く改善されず、入院もできずに「様子を見る」というケースが多くあります。これでは透析患者も、失明する網膜症患者も減りません。現状は、専門医の先生がどんなに努力をしてもどうにもならず、悪い症状の患者さんがたくさんいるのです。この現状から、「専門医に限らず開業医の先生も含めて、早期のインスリン導入に協力して頂きたい」と弘世氏は伝えます。
また、「これから求められるインスリン療法とは?」と提示し、1非専門医でも始められるシンプルな方法2どんな患者さんにも幅広く使える方法3生活時間(特に食事時間)に強い制約を与えない方法等を提案します。
7年間に渡り一般病院で診療されてきた弘世氏の経験を元に、非常に実践的なお話をお送りします。
3.「脂肪性肝障害と糖尿病をめぐる新しい話題」
今までの常識として、脂肪肝は「検診病」と呼ばれ、良性の病気で進展することはない、と認識されていました。しかしこれは大きな間違いです。メタボリックシンドロームとの関連や、進行する「脂肪性肝炎」の存在があることから、見直しが必要とされています。また、これまでは肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病が重なると、動脈硬化がハイリスクになり「死の四重奏」と言われていましたが、最近ではこれらに「脂肪性肝障害」が加わると考えられています。
今回は、脂肪肝と脂肪性肝炎の概念、脂肪性肝炎(NASH)の発症・進展機序、肝のインスリン抵抗性の意義、肝線維化におけるレプチンの役割、NASHの診断と治療について、丁寧に解説します。
4.「糖尿病性足病変に対する予防的フットケア」
糖尿病足壊疽の85%が予防することで切断を免れるとも考えられていて、そのためには、血糖コントロール・フットケア教育・チーム医療などの必要性が挙げられます。
今回は、済生会中央病院の渥美義仁先生にフットケアについて広範囲にお話していただきます。
収録時間:225分
著者について
田中 逸 氏
聖マリアンナ医科大学 内科学(代謝・内分泌内科) 教授
弘世 貴久 氏
順天堂大学 内科学代謝内分泌学講座 准教授
竹井 謙之 氏
三重大学大学院医学系研究科 病態制御医学講座 消化器内科学 教授
渥美 義仁 氏
済生会中央病院 糖尿病・内分泌内科 部長