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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
人を見る目鋭さがある,
By noi (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: チーム・バチスタの栄光 (単行本)
「次回作も読みたい」って新人作家に久しぶりに会えました。話自体も一気に読んでしまうくらいテンポが良くておもしろいのですが、 とにかく濃いキャラが多い小説! 大学病院の窓際族・神経内科医の主人公を始めとして、アメリカ帰りの天才外科医、影の実力者と言われるおばさん看護師、そして厚生省の超変人役人…。変わり者ばかりだけれど、「いるいる、こういう人〜」とうなずいてしまうリアリティがある。 濃いキャラ好きにはたまりませ〜ん! 主人公・田口のこだわり。それは初対面の人に対して、必ず名前の由来を説明してもらうこと。名前というのはその人が一番耳にする言葉であり、その特別な言葉に対してどのように向かい合っているかを知ることは、生きる姿勢を知ることにつながるから…。 そこから見えてくる人間の姿。作者の人を見る目の鋭さ。 さて、自分はどうだろう…と思わず読者にも振り返らせてしまう強さがある。 ただ、ミステリーとして読むと物足りない部分はあるし、小説冒頭で大量の人物の名前が一気に出てくるので、「この人はなんだっけ?」とわからなくなることもしばしば。でもそこは新人作家なんで目をつぶって。それを差し引いても余りあるおもしろさがあるから! ラストの桜の下の会話。せつなさと温かさが入り混じって、読後感もよかったです。
37 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
シリーズ化、映像化!,
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レビュー対象商品: チーム・バチスタの栄光 (単行本)
作者は人間が好きなんだろうな・・と思う。現役の医師だそうですが、こういう人がいるということは、私達の希望です。(たぶん本当はそういうお医者さんはたくさんいるのでしょうね。お医者の皆さん、もっといろんなことを世の中に発信してほしいですよ・・。) キャラクター設定も、情景描写(そう多くないけど無駄なく上手い)も良くできていて、それぞれに愛情が感じられるので、たぶん読んでいる人は「院長室の窓から見下ろした景色」とか「田口先生の診察室とサイホン式のコーヒーメーカー」とか「天才外科医がメスを見つめる目」とか「変人役人?白鳥氏が食堂のうどんメニューを選ぶ様子」を自然に想像できると思う。 だから、おもしろい。 ミステリーな要素は、犯人探しよりむしろ、人間はみんなミステリーを抱えている・・というところにある感じですが、私はそれもミステリーの重要な要素だと思います。すごく凝った種明かしというのではないですが、ちゃちなところはまったくありません。(バックグラウンドがしっかりしているからだとは思いますが、このあたりは新人とは思えないクールさ。) 最近の話題作ということだと、東野圭吾の「容疑者Xの献身」より、私はこちらの方が良かったです。 (私は東野圭吾も好きです、ちゃんと読破してます!湯川さんも好きです・・ですけど。)
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
医師のテンション,
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レビュー対象商品: チーム・バチスタの栄光 (単行本)
本書は病院内のあまり外部に知られたくない内幕を次々に暴露しているので、著者と同じく勤務医である私はハラハラとさせられた。多くの医師は概してテンションが高い。救急車が到着するのを腕まくりをして待っているという具合だ。必然的に勉強もよくするので学業成績などは良い。しかしテンションの低い医師も時にいる。桐生医師が前者の代表だとすると、田口医師は後者の代表だ。一方、白鳥医師の様な個性派も多い。本書はバチスタという難手術の失敗例の原因を暴くうちに、恣意的な関与が明らかになってくるという面白い物語だ。ところで外科手術に限らず、病院でのすべての治療はチーム医療であり、和を非常に重んじる。特に外科手術などは大勢のスタッフで行うので、けっして主執刀医一人がテンションを高めて暴走してはならない。スタッフ全員の個性や疲労度などにも配慮しながらペースを調節する。本書ではそういう事情もうまく描かれている。 病院に限らず、和を重んじない職場は無い。私は本書を読み進んで、この事を強く反芻した。
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