あらすじは、大多数の大人が選挙に無関心でいる間に政権を取ってしまった
「健全健康党」が押し進めるチョコレート禁止を筆頭とした食品改革に対して
子供たちが立ち上がり戦いを挑む、というもの。
この話においてチョコレートは家族愛・隣人愛・人間性のシンボルです。
きちんと政治に関心を持って、おかしな人が政権を取ることのないようにしないと
そういう大切なものさえ奪われてしまうよ、というメッセージが
随所から感じられるようになっています。
監督がファミリー向けアニメとして作ったと言うだけあって
話の作りは非常にシンプルかつストレートな少年冒険活劇。
謎めいた伏線やベタベタした恋愛はありません。
……とここまでだとそれなりに良さげなのですが
なんとなく物足りない、というのが正直な感想です。
具体的には主人公の1人、黒髪少年ハンフリーの戸惑いをあまり掘り下げず
また金髪少年スマッジャーとの交流について深くは触れなかったのが残念。
そういう心理劇的な部分は体制に迎合している側のキャラクターが
全て請け負わされてしまっているので
主人公たち反体制側のキャラクターは行動にブレがない反面、
観客の興味を引く要素に欠けます。
絵柄と音楽は平均点。 飛び抜けて凄くはないけれど違和感なく観られるレベルです。
原作未読なので、原作を読んだら印象が変わるかもしれません。
アニメ単体では積極的におすすめするほど良くはないけれど、
酷く悪くもなく手堅い作りという印象でした。