ライトノベル界で注目の作家と書かれているが、その宣伝に頷ける本だった。
出てくる話はゲイとか、変態とか、リストカットとかレズとか、けっこうハードな人が絡んでくるんだけど、重くもなく暗くもなく奇妙に優しい物語で引くことなくしんみり読めてしまう。
こういう作品って『ボロボロになった人へ』リリー・フランキーとか、『7カラーズ』延江 ローレンを思い出させるよなとか思いながら読みんでいたら、最後まで読み終わると印象は変わった。
この森橋ビンゴは偏った世界を描いてるから本当なら狭い世界の筈なのに、冷静に物事を見る視線で描かれているから作品全体に広がりがあるのだ。
そういう人生もあるかもねって、この人の作品は批判的な感情を生ませない。
もっともっとこの人の描く作品を見てみたい、と思わせてしまう人だ。