前作「9時間9人9の扉」プレイ済み、本作プラチナトロフィー取得済みとして評価。
・総評
30時間弱でクリア。
このテのゲームとしてはボリューム的にも内容としても満足しています。
ただし、シナリオ面に幾許か不満が残り、消化不良があることは言っておきます。
脱出ゲームとしても丁寧な作りであり、ダレる前にクリアできる難易度です。
興味があり、時間(とお金)のある方は前作から、
そうでない方は本作からプレイすることをオススメします。
・システムについて
脱出ゲーム⇔ノベルを繰り返していくゲームです。
操作性は1,2点ひっかかる部分はあるかもしれませんが、
基本的には丁寧で扱い易く、システム面のせいでモチベーションが下がることはないと思います。
既読スキップもほぼ快適、フローチャート選択によるやり直しのおかげで、サクサクとシナリオを進めることができます。
・シナリオについて
本ゲームのキモではありますが、ミステリーとして良く練られています。
「わけもわからずどこかへ閉じ込められ、誰ともわからない人々と命がけのゲームを強いられる」
というシチュエーションをあますことなく活かしており、
「此処はどこなのか」「あいつは何者なのか」「ゲームの意図は」と、
丁寧かつ、ほぼダレずに謎に引き込まれました。
「ノベルゲームならでは」のトリックや展開があり、なかなか上手いと思います。
密室劇としての閉鎖感もなかなか。
不満な点は後述。
・キャラクターについて
当初は俗に言う「イロモノ系」が多いなぁ と苦笑いしていましたが、
一人ひとりに丁寧に背景を持たせており、各々の生い立ちや行動がシナリオにしっかりと絡み付いているため、
最終的には「どうでもいいや」と思わせる登場人物はいませんでした。
・難易度について
脱出パートは1エリアにつき30分〜1時間ほどでクリア。
難易度もふつうより少し易しい程度であり、
玄人にはぬるいが、ライト層には丁度いいといった感じ。
(私個人には丁度いい)
どうしても謎が解けない場合でも、各脱出パート毎にEASYモードを選択可能のため、
詰まることはないと思います。
メモつけるクセがあるとなお良いかも。
・前作との繋がりについて
思ったよりも前作からの伏線が濃いです。
お試しの意味でも前作をやって気に入れば本作、というやり方もいいと思います。
・不満点
"何が何でも脱出しなければいけない!"という緊迫感は比較的弱いかと。
具体的に言うと、「裏切りゲーム」で"裏切り"を選択する"うまみ"が主人公にとって少々薄い。
個人的な見解ではありますが、
協力=善人、もしくは愚者 とする描写は多くみられる一方、
裏切り=悪人 の単純構図が少し強すぎるかもしれません。
もう少し強い「裏切りを選択せざるを得ない状況」だとかが欲しいかなと思いました。
また、次回作への繋ぎ方は、これまた個人的にいただけないパターンです。
気になる程度の謎を残し、次回作を匂わせる程度の繋ぎ方は結構なのですが、
少々尻切れトンボ度が強いと思います。
「1つの作品」としての収束はつけてほしい所でした。
以上。