パリのサンジェルマンでの歴史的ライブの大成功によって、JMは一躍モダンジャズ最高のコンボとなり商業的成功をも同時に手にする。ベニー・ゴルソンからウエイン・ショーターにかわってからの強力ラインナップによる録音。チュニジアの夜は幾度となく演奏され続けてきたJMの十八番だが、おそらくコンボ史上1,2を争う傑作である。リー・モーガンは当時最高のプレイを見せており、怖いものなしだし、ショーターもコルトレーン、ロリンズに続く新世代のサックス奏者として、スリリングなソロを見せている。この二人のフロントラインを強烈にプッシュするブレイキーとファンキィーの申し子ティモンズ、さらにジミー・メリットの正確で強烈なウォーキングベース。1961年の初来日で、JMはこれ以上にないと思われる強烈なメッセージを残し日本のジャズシーンをファンキー一色に染め上げた。しかし、そこにはすでにモードという新しいコンセプトが胚胎し、次なるジャズの息吹が隠されていたのであった。アメリカン・タイポグラフィーの典型的なジャケット、ジャズのストレートな素晴らしさが満ち溢れた傑作である。