通称「青チャート」。
収録問題数は、【例題】279問,【練習】339問,【演習問題】249問【総合問題】49問の計916問となっています。
なお、「数学3+C」は「数学3」全範囲と「数学C」の「行列」「式と曲線」の2分野、および「確率」の「条件付き確率」が収録されたものです。
書名に「基礎からの数学」とあるように、各項目における基本となる事柄や教科書レベルを中心として、入試標準レベルの典型問題の解法まで網羅されている参考書です。
基本事項の解説や問題解法の「指針」や「解答」を読むことで、「受験の基礎(=易しいという意味ではない)となる基本的な解法を体系的に学ぶことができるようになっています。
2009年2月に改訂版が発行されましたが、問題の収録の仕方や解説が従来より基本重視で、かつ詳しく丁寧になっています。
例えば、数学3「微分法」のうち「2つの曲線の共通接線」に関する問題に注目すると、初版では1問で扱っていた内容を改訂版では、基本例題68,69の2問で扱っています。
他にも、初版で「1問でいろいろな要素を盛り込んでいた箇所」について、何問かに分割して段階を追って丁寧に解説するようになっているようです。
収録されている問題も現行制度入試の傾向をにらんで改訂されているようです。
例えば、現行制度入試になってから出題率の上がっている「1次変換」については、初版と比べると充実したという印象を受けます。
(a)検定教科書では、発展でも扱われていないが難関大入試には必要な内容を補充
→重要例題58「不動直線」
(b)現行制度の入試問題を採録
→練習86は2007年京大で出題された問題の改作問。他にも何問かそういった問題が散見される。
他にも、数学1A、2B版に引き続き、「知識の整理」をするための「まとめ」ページや知っておきたい発展的内容を扱う「参考事項・補足事項」ページが新設されています。
使い勝手の面でも、巻末に「例題一覧」が復活したり、だいぶ改善された印象を受けます。
本書をしっかりマスターすれば、難関国公立文系や国公立大理系、私立大理系への受験対策まで幅広く使えます。
最難関の国公立大理系を目指すなら、本書で得た知識を土台として、高校数学の範囲外でも難関大学では出題されてもおかしくない知識を他書で上乗せしておきたいところですが、本書をマスターした時点でかなりの実力がついていることは間違いありません。